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6-7「消えた選択肢」
レイラside
ルイス「……スゥ」
レイラ「っ、マズいっ、」
雰囲気が変わった。
私の知っている|過去のルイス・キャロル《一度私を殺したあの時》に近い。
一度、距離を取らないと。
あんな近くにいたら瞬殺されかねない。
レイラ「……? 動かな──」
ルイス「異能力“死神”。死者を使役する能力で、制限は多い。一番大きいのは異能力者ではなくてはならないところかなぁ……?」
レイラ「……あら。急にお喋りだなんて、何かあったのかしら」
ルイス「何か、ね……あったともなかったとも云えるかな。実際、肌で感じたから距離をとったんじゃないの?」
レイラ「云っていることがよく分からないわね」
ルイス「そう。まぁ《《ボク》》が今知りたいのはそんなことじゃない」
顔を伏せ、本当に何を考えているのか分からない。
ただ、今は動かないのが正解の筈。
私だってそう何度も死にたくはない。
ルイス「アリスは、もう一つの異能を知ってた。でも全体で共有しないのは、した所で意味がないからだろう。不老不死を殺すなんて、考えるだけ時間を無駄にする」
レイラ「……そうよ。だから貴方は大人しく殺されていれば──」
ルイス「その異能を持ってから、キミはどれだけの“死”を迎えてきた? 少なくとも一度は戦場で死んでいるはず」
死なないのなら、とルイス・キャロルが顔を上げる。
ルイス「僕と同じ死を迎えさせればいい。肉体的にではなく、精神的にキミを殺そう」
逃げろ、と。
本能が警鐘を鳴らしている。
ルイス「ヴォーパルソードも限界を迎えそうなんだ。たった一つの命しかないルイスと、永遠に続く命をもつレイラ。本気で殺り合えることなんて滅多にないよ。これは『最初で最後になる“本気の喧嘩”』でもなければ、『キミの勝利で終わる“ラストゲーム”』でもない」
全く──。
ルイス「嗚呼、楽しみだ。早くしよう…っ、鮮血が舞い心躍る戦いを……! 今! この瞬間! ボクが生を実感できるッ、唯一の時間を!」
──あちらから話し合いを捨てたら意味ないじゃないの、アリス。