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【番外編2】離ればなれのあなたへ
楓「お正月だぜ!!」
彩「テンション高いね。」
楓「だってお正月だぜ?お年玉に、初詣に…」
彩「大河や悠里も一緒に楽しめたら良かったのにね…」
楓「彩…」
すみません。ちょっと暗くなったけど、
『番外編、お正月スペシャル、START!!』
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「お〜はよ!彩。」
後ろから肩を叩かれる。驚かさないように彼なりの優しさなのだと知る。
「おはよ。」
「待った?」
「ううん。いま来たとこだから。」
そんな会話さえ、愛おしく思えて、そっと心のシャッターを切った。
「早く行こーぜ!」
楓は人混みの中をずんずん進んでいく。
つかず、離れず。程々の曖昧な距離。それが私達の関係をそのまま表している。今年は、今年こそは、彼ともっと親密になりたかった。
今日が楽しみすぎて寝れなかったことも、予定より30分も早く起きて、早めに準備を済ませたことだって。彼の前で冗談めかして言えたなら。
参拝客は列をなして進んでいく。
いつも寂れている神社が活気に溢れている。
「何お願いした?」
「えっとねー…」
恋人たちが手を繋いで駆けていく。
私達もあんなふうに慣れたなら…
きちんとお賽銭をし、手を合わせる。
彼との関係に進展がありますように。
私はそう願いながら、チラと隣を覗き見た。
彼は真剣に目を閉じている。
彼のことだから、部活とか勉強のお願いをしているのだろう。
「何お願いしたの?真剣にしてたけど。」
「ああ、俺?部活…かな…」
やっぱりと思う反面、少し虚しくもあった。
「彩は?」
「私は勉強かなー?」
言えない。口が裂けても言えない。
楓との関係に進展がありますようになんて。
「そっか。」
彼が横を向く。少し残念そうにしているのは気のせい?
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それから私達はおみくじの列に並んだ。
待ち時間すらも愛おしく思える。
あっという間に引く番となり、いっせーの!でおみくじを引いた。
「あっ!大吉!!」
「マジかよ!俺吉だ。」
「願い事に進展あり。だって!」
マジか、と思った。願い事に進展か…
「楓のには何て書いてあるの?」
赤くなりかけた顔を無理やり上げて、楓のおみくじを覗き込む。
「俺のには…」
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以上です。
『え?なんて書いてあったの?』
と思います?
気になる続きは本編で!となりますかね。
これからも『離ればなれのあなたへ』をよろしくです!
楓「それじゃ。」
彩「ここまで読んでくれてありがとう!」
一同「さよーならー!」