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ゴミだらけの街で #5
さかな
「えぇ…俺? う〜ん…と。」
少し困ったように、顔の近くに手を添えながら考えている。
「言えないなら、言わなくても…」
「ああごめん、言えるけど…思い出せないなぁ。 バッテリーがもうないのかも。」
「バッテリー?」
バッテリーという言葉と、なぜ思い出せないのかが気になって私は問いかける。
「バッテリー、そっか、人間って使わないんだっけ?…俺、結構前に失くしちゃったんだけど…」
少し困りながら、人差し指と人差し指をモジモジさせながら彼は言う。
「失くした…?失くしたらどうなるの?」
「死にはしないんだよね。ただ、動けなくなる。 ロボットは死なないんだ。」
そして指の動きを止め、自慢そうに笑う。
「へぇ、そのバッテリーって、どこに?」
バッテリーを探せれば、ちゃんと話せるかも。と思った。
「う〜ん…最初は普通に俺達を作り出してくれた人間が渡してくれるんだけど…君は違うでしょ?」
といい、両手の親指と人差指を私に向けた。
「そうだね。 そのバッテリーってどんな見た目なの?…見た目さえわかれば、私も…探し出せるかも。」
「本当!? こんなに協力的な人間は初めて見たよ!
…えっと、結構大きくて四角い箱の中に、コンセント…みたいなのがあって、あっ、そのコンセントには作ってくれた人間の名前とロボットの名前が刻まれているよ。そこで持ち主を確認するんだ!他のロボットのを使ったらだめだよ。…壊れたら別だけど。
…って、話しズレたね。 コンセントもその四角い箱のなかにピッタリ収まるように入っているよ。 そのコンセントを俺の背中にある穴に刺すんだ!…そして、ロボット達の急所もそこだね。今、服を着てるから見れないでしょ?…見る?」
息を吸う間もないぐらいずっとペラペラ喋るから、あんまり頭に入ってこなかったけど…
「いい」
「そっか!…ねぇ、そういえば君、名前は?」
穴を空いてるのを見るのはグロい…ってか、ロボットだからグロくないか。
…名前……。