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ゴミだらけの街で #4
さかな
そこには、机の上にあるリンゴの姿だった。
丸いバスケットに入れられており、とても美味しそうだった。
横にはバナナやぶどうの皮、そして苺のヘタが落ちていた。
「ちぇっ…もうすぐ早くこれば…」
そう思っていたら、男の声がした。
やばいっ!と思い、すぐにバスケットの中からリンゴをとり、さささっと近くにあった布を被りながら棚の後ろの影に隠れる。
だんだん足音と口笛が聞こえてきて、身を小さくするようにする。
「あれっ?…ここにあったリンゴって…」
ボソッと呟くその声は機械的だった。
(えっ?機械…?)と思っていたら
「あれ、こんなところに…」
といい、バッと私が被っていた布を剥がしてきた。
「あ、あのぉ…その。」
「リンゴ、あったね。よかった!」
ニコニコとしたまま、私の手からスッとリンゴを優しく奪う。
その見た目はまるで|人形《ひとがた》のようで、肌は黒色。
髪は白色で肩より少し上ぐらいで、前髪は長い。
その髪の毛の間からちらほら見える目は黄色だった。
「ちょっと…あの。」
といい、白色の襟がついた緩めの黒い服を引っ張った。
「わあっ!!? …なんでここにいるの?ここは俺の家だよ?」
少し驚いて、首を傾げながら彼は言う。
「知らないよ…いや、知ってるけ…」
「そうだ!君のためにこのリンゴでパイを作ろう!」
話を遮られてイラッとはしたが、この空腹な私は耐えきれなかった。
「え...いいの?お願いしたいけど…」
「大丈夫だよ!この有能ロボットがついているさ。」
ああ、やっぱロボットだったんだ。と思ったが、こんなちっぽけな街では、そんなロボットを作り出せる人などいないと思って、彼に問いかける。
「ねぇ、君ってどうやって来た…作り出されたの?」