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ゴミだらけの街で #13
さかな
「ねぇY、本当にここなの? …って、ええ…。」
Lの目の前に写ったのは、色んな人にワクワクと話しかける陽キャ…Yの姿だった。
「その服イケてるね〜! …っあ!L! ここは結構楽しそうだよ。人数が多いせいでPを見つけるのはなかなか難しそうだけど…」
「ああ、そうなんだ… いっ!?…おいアン…」
さっきまでYと話していた人が肩をぶつけてきた。
おいアンタ!!といいそうになった所、YがLの肩と口に手を抑え、Lがモゴモゴともがく。
まさに、陽と陰の差であった_。
「んもご…モゴモゴ…」
「L、そんなに好き勝手言っちゃ、よく思われないでしょ。 Pを探すためにも、ここは大人しく…」
Lはイラッとしたように手を振り払い、自分の髪をもぞもぞと触り、「わ、わかったよ…」と言った。
「んでも、Pってどこに?」
「そんなの、他の人に聞けば分かるって! …ねぇ〜、今大丈夫?」
そういいながらそこら辺の人にツンツンと指をつき話しかけるYであったが、イヤーマフや今の温度で着るとは思わないくらいの厚い服、そしてチラッとこちらを見るだけの通行人。
「あ〜〜、ダメかも。」
Yが申し訳無さそうに言う。
そうするとLは、「まぁ、ここらへん歩いてたら証拠っぽい場所は見つかるでしょ。
Pの目っぽいのはここらへんから見なくなったし…」とYに言う。
するとYは、そうだね!と、人混みの中をLの様子を見ながら進んで行った。
しばらく歩いていくと、『行方不明』と書かれている、みんなにボロボロになるまで踏まれたようなチラシが落ちていた。
そのチラシを通行人の邪魔をしないように気をつけて、ゆっくりと汚物を拾うように人差指と親指の先ですらっと持ち上げてみた。
そうしてYに持たせてみると、Yは顔をしかめた。 そうだった、(Yって文字読めないんだっけ…)とLは思い、Yにチラシについているゴミをはらってもらった。
そうしてもらった後に、Yに見せるようにしてチラシを読み始めた。
「生きル…価値ナシ… オンボロボット…、って、ロボット…これってPじゃない?」
「うわ…めちゃくちゃ言われてる。 ここに住んでるロボットはPしか知らないし…これは多分Pだと思う。
Pはそんなにやばいやつじゃないと思うけど… ここに来てから変わったのか、バッテリーを取りすぎたか…、?
それか、彼のカタコトな喋り方に嫌気が差したのかな。」
Yが顎に手を当ててもぞもぞと言う。 その後に、チラシの真ん中に載せられている黒塗りされた写真をYに見せてみた。
そうするとYは、「こういうのは…」と言いながら目を光らせた。
「さっきから思ってたけど…それってバッテリー消費大丈夫?」
「ここに来る前の走ってたときは結構消費しちゃうけど…ほかは大丈夫だよ。」
「ダメじゃん。」
そういった会話をすると、Yはそのチラシを顔の近くにもってきて、元から光っていた黄色い目を、懐中電灯のように輝かせた。
そうすると少しずつ、チラシに付いているインクがサァァ…と、少しだけ薄れた。
「んん〜、中々しぶとく黒塗りされてるようだけど、俺にはこれが限界かな。 もっと薄めることもできるけど…バッテリー消費しちゃうから。」
そうしてYがLの目の前にパサッとチラシを見せた。
黒塗りされたせいで少し暗い色になっているピンクとそのピンクにキラキラと反射している黄色や緑。
そして顔はYに似ており、前髪はYより短い…それだけは分かった。
「これが…P?」
「きっとそうだろうね!これでPが本当にここにいるのは分かった。…他に情報とか…ないかな。」
「Pが住んでそうなところってあるの?」
Lがそう問いかけて、Yは少し考えた後、ハッと答えた。
「Pはよく森がでてくる本を読んでいたんだ。 例えば、『|アオイと魔法の森《公開してない過去作品》』とか…。」
「よくわからないけど…そういう所探せばいいんじゃないの。」
そうするとYはニコッとして、「天才だね!そうしよう!」と言って、森の場所を探しに、Lの手を引きながら歩き始めた。