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第十一話 behind YoU
犯人、誰か考えてみてくださいね
あと今回結構長いです
あり得ない、あり得ない。
その言葉をずっと脳内で繰り返しながらわたしは自転車を漕ぐ。今日は車じゃないので風が顔面にブワッと吹きつけてくる。だけれどその風に負けない勢いでわたしも考える。なんで飯野凛(もう呼び捨てでいいや)の靴箱に不幸の手紙が、、、?
昨日の帰り際。私はその下駄箱を覗いた後、急いで帰ろうとしていた西園寺を呼んだ。迷惑そうな顔をしていたけれど、予定ないって言っていたので遠慮はしない。
「、、、。そう来ましたか、犯人。やっぱりこの三件は同一犯でしょうね。なんで飯野凛さんの靴箱に手紙があるかって、、、?そんなん犯人が入れたに決まっているでしょう。」
「そりゃそうなんだけどさ!!」
わたしが言いたいのはそういうことじゃなくて、、、えっと、最有力候補がいなくなったら、誰が犯人になるかっていうこと!!
「まぁ自作自演の可能性もありますが。次に怪しいのは瑞穂さん、あとは情報があまり出てないからわかりにくいけれど一寧さんの場合だって捨てきれません。戸村さんは低そうですね。」
「うーーん、もう拉致があかないっ!」
「そりゃおれたちでできることにも限りがありますからね。」
「いいや、じゃ聞き込み捜査してやるっ!」
「それが妥当でしょうけど、おれは1、2組とは無関係なのでやりませんからね、絶対に。」
「やった、許可もらえた!西園寺がいればよかったんだけどまぁしょうがないか、、、西園寺陰キャだし。」
すると笑顔で怒った西園寺。
「誰が陰キャだと?否定も肯定もしませんが本人の目の前でいうのはやめましょう。」
「はぁーい、陰キャの西園寺クン。」
そろそろブチ切れそうなのでこれ以上はやめておいた。
ということで今日は至急聞き込み捜査を行うことにした。まふゆも入れて。わたしは止めたんだけれども本人がどうしてもやりたいっていうからって。
部活はまふゆ曰く、飯野凛は女子バスケ部、戸村さんは吹奏楽部、水無一寧さんは女子バレー部、九里瑞穂は卓球部だという。今日は戸村さんと九里瑞穂以外の人は部活が休みらしい。めっちゃ都合が良い。良すぎる。
早速学校に着くと、まふゆがいた。わたしは彼女のそばに駆け寄る。
「まふゆ、足大丈夫?」
「大丈夫、、、でしょう。」
「いや心配。無理しないでね!」
そういうと彼女はふふッと笑い、真剣な顔になる。
「聞き込み捜査やるっていってたけど、、、かなり噂になってる。気をつけてやろうね。」
「えっ。もう噂になってんの!?さすが一軍女子、、、。わかった、気をつける。」
驚きながら返すと「いや君も一軍」と返される。そうなのかなぁ。
そして時は進み、放課後。
聞き込み捜査だ!わたしは楽しみすぎて授業中、一睡もできなかった。
一旦備品庫で作戦会議。陽キャって大体遅くまで学校にいるから時間が大丈夫。実際に結構遅い時間に帰るところを見たことがあるし。
「じゃぁこれから捜査を行います!」
「カッコつけないでいいんですよ」
「そうだそうだ!お前は探偵というより犬だろ!」
「せめて霊長類にしなさい!」
「ツッコミとして成り立ってるのか成り立ってないのか、、、。」
まぁうるさい男子は放っといて。一応、わたし読むのは遅いけれど家に本が200冊ぐらいあるんだからね!まぁ半分はお父さんのなんだけど。
「まず怪しまれないよう、おれはやらないという条件で。ここで待ってますよ」
「一理あるからヨシ!あと亮太も一応連れてくか、、、。まぁ二チーム、わたしと怜、亮太で久里瑞穂担当、まふゆと美桜ちゃんで飯野凛担当で!」
そうして捜査は始まった。
「亮太、ノート忘れたってことで教室でちょっと聞いてみてよ。」
「うはぁーい」
「ちゃんとしろ!まぁ咲葵よりはマシ」
「黙っとけ!」
小声の言い争いをよそに、亮太は九里のところへ。
「あ、亮太だっけ。どうしたん?こんな時間に。」
なんか京都弁?関西というか、なんか西の方の成分が入ってる、、、。そして、その瞬間亮太の目が光ったような気がした。
「おいおい、忘れんなよ。まぁノート取りに来ただけ。そういえば飯野の手紙、やばくね?」
「ごめんて。不幸の手紙ね。飯野が話してたけど怖いねー。なんかうちもいつか狙われそう。」
「確かに。九里で三人目だな。」
おお、なんか亮太覚醒しとるぞ、、、!めっちゃ喋ってる。
「うわ最悪やんそれ。三人目?飯野以外にもいるん?まぁこれ以上の被害が出ないとええんけどなー。あ、手紙の内容、4がめっちゃ使われてたらしいで」
「4で死ってことか。不吉だな、、、。三人目は最近読んだ本とごっちゃになってたけど、もしかしたら四人目が出たら、本当に呪われるかもな。」
するとそこで九里の友達と思われる人物が教室の外で手を振っている。
「こっわー。あ、じゃうち帰るわ。バイバーイ。」
「じゃあな。」
そうして教室を出て行った瞬間、、、。
「ねっむぅ、、、。」
「切り替えはっや。」
あの覚醒亮太はどこいったんだよ。でも、今ので収穫、得られたのかな。時間結構短かったよね。
「多分、九里は犯人じゃないー。三人目っていっても焦らなかったしー。」
「カマかけてたのか。確かに、三人目っていったら犯人は落とした手紙を誰かが拾ったのか持って焦るもんな。」
「確かに!!亮太すご〜」
「じゃぁあっちと合流するよ〜」
照れたのか、夕陽が当たっているのかなのかはわからないけれど亮太の耳は少し赤色に染まっていた。
一方、西園寺は。
スマホの代わりに勝手に、タブレットである人物と連絡をとっていた。
「ご機嫌はどうかな」
「斜めとでも答えれば?」
「いいや。それにしてもこっちの一族はめんどくさい。蜜柑どもが。」
「老人をみかんにしないでください。」
「まぁ落ち着け。一つだけ言っておく。君たちの仲間に関わりすぎると、君は後で絶望する。」
学年閉鎖になりました。インフルがすごい流行っている、、、。