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亡者たちのよすが
作業用BGM「いきどまり-星野源」
「罪悪感って嫌いなんだよ
焦燥感とかどうしようもないっていう感情で一つの事に脳が占領されていくのがすごく嫌いなんだ
だって不快だろ?」
そう、か。
俺はそう思ってたのか、あの狭い部屋の中で死にたくなるほどの孤独感が隣から楽しそうに響く声にいつも胸を潰されるように思っていた。
「大抵、心が限界になった時自分の葬式を想像する。」
「自分じゃなくても、親やきょうだい親戚、友達たくさんある
でも最近は、どう死にたいか、どう生きたいかの2択でどちらを大事にしたいのか考える。
その結論も様々でなぁ」
目の前でただ黙ってうなづいてくれていたのに突然に話しはじめた。
ああ、救ってくれようとしている。
あつかましいなんて、どこかで思う。
そんな自分自身が痛々しくて、やけに見窄らしい心根のようで、死にたい。
そんな俺をおいていくように話を続けた。
「どう死にたいかを選んだ時、大概は自分を大事にしてくれた人、自分が大事にしていた人らに惜しまれて死んでいきたいとなる。
家族ももちろん含まれてる
でもどう生きたいかを選んだ時、決まって、平家に住んでる自分が浮かぶ。大きな平家に1人で縁側でスイカ食べてるんだ。
そこには妹もお母さんも大好きなばあちゃんだっていない。近所に仲の良い姉ちゃんがいて〜くらいなら思い浮かぶんやけどな。」
「ははは!何それ!」
なんだか重苦しくなってきたかと思えば、途端にじじくさい話になった!
空気が和らいだかと思えば、目の前にある顔を見つめるととてもじゃないが、笑っている人の顔ではなかった。声色はどれだけ明るくとも根は暗くて重い人なのだろう。
「………私は多分家族とか友達とかいらないんやなどう生きたいかを聞かれれば、そう答えるのが真実になるんやろな。」
そうなのか、そういう感想しか出てこない
声に出せば、きっと俺は誰かに見捨てられる
「…………っただ、今どう死にたいかと聞かれれば、家族に囲まれて看取られたいと答えるやろな。
失わずに幸せになれるんやったらそう選ぶやろな。ただ捨てることで幸せになるとわかって仕舞えば、そうするやろうて。
ははは、ワシはほんに最低な奴やな」
なんだか救われたように思えた。
俯く顔をあげようと、ゆっくり首をあげると、
「ワシにはな、ないんじゃよ罪悪感なんて」
そこには、
「ない。ただ寂しいとか悲しいとかそういう情は捨てきれんな。
ははは、大丈夫やで
あんたは、そこらで寝小便して叱られとうガキとなんら変わりせぇへんよ
ワシからしてみりゃ、どっちも悪ガキやわははは!」
この人は俺だった
ああ、これは俺か
未来の俺でもないんだ
俺なんだ、
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この人が俺であったからといって、
俺のこのクソみたいな心根は、嘘にもならない
俺だけの孤独も救われるわけじゃない
でも、でも
楽になる