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第五話
今日は、ついにお祭りだーっ!ミーナも張り切って髪をアレンジしたりいつもは着ないオシャレなワンピを着たりしている。もちろん私もだけど。領主様に会えるといいなー。高飛車だったら嫌だけど…
「オレンジ!そろそろ行こうよ!」
「時計見てよ。あと1時間あるよ?」
「あっほんとだ。まだかぁー。待ちきれないよー。」
興奮するのは仕方ないけど早く行ったって無駄でしょうに…会場となる広場まではたったの2分しかかからないってのに。それまでは‥うちの中庭の池の鯉でも観察してようかな。家は安かったけどすごいよくって、中庭に池、バルコニーとかまでついてた。あとは木を植えたいなー。
「よし、あと5分でお祭りが始まるね。そろそろ出発しよっか」
「はぁーい!やっとだー。」
あはは。ミーナはテンションが高いなぁっ。
「つーいたー。わーすごい。いっぱい屋台があるー。」
「ミーナ。まだやってないよ。あと2分で始まる。」
「うん…じゃあ、噴水のとこに座ってくる!」
あーあ。行っちゃったぁ。私も数分暇だし座ろうかな‥って
「きゃっ。危ないっ」
何かが急にぶつかってきた。足元を見たら、小さな女の子がいた。
「あ、ごめんなさい。」
「マリィ!居たーっ。探したんだよ!」
保護者かな?裕福そうだな…もしかして領主様だったり?
「ごめんなさい。アネット叔母様…」
「いいのいいの。って、あっ。そこのお姉さんごめんね。名前は?お礼したいから!」
えっ?えっ?ミーナいないけど話が進展しちゃってるよ〜っ。
「えっと、私はオレンジです。友達と2人暮らししてて、今日も2人で来たのですが友達はいま違うところにいて…」
「そうなんだ!私はアネット!お姉さまとフロルス義兄様は今のところまだ来てないみたいだけど、私とマリィは先に来たの!」
えっ、や、やっぱり領主様のご家族じゃない!領主様は伯爵だって聞いたし…
「私はマリアベル!よろしくね、オレンジ」
「よろしくお願いします」
よろしくお願いしますとは言ったけども状況がまだよく分かってない。まず整理しよう!
うん、整理完了。
「オレンジーっ!って誰?この2人?」
ミーナ…領主様と知らないのは仕方ないけど無礼よ…
「ちょっと。この人たち、領主様の奥様の妹とお嬢様だってよ。」
私は小声で教えた。だがミーナの驚く声があまりにも大きかったので周りの人は皆振り返っていた。
「あっ。あれはお母様とお父様!」
「えっ!?どこ?マリィ!」
これから領主様くるってことだよね。今すぐ逃げたい…
当然逃げることは叶わず、領主夫妻がすぐ隣に来てしまった。
「こんにちは。貴女がオレンジさん?よろしくお願いしますね。私はマリアベルの母でアネットの姉でフロルス様の妻のクラリスと申しますわ。」
なんか長かった‥わざわざそんなに関係のこというか!?
「私はここの領主で世界一美しいクラリスの、夫のフロルスだ。」
惚気!愛妻家でいらっしゃるのですね(棒)。
「マリィが貴女によく懐いているようですね。」
「あっ、はい。そうですね」
それが何!早く終わってくれ!
「今度うちに来てくださいません?なんならメイドとして働いて欲しいくらいですわ。この子も私もすごく気に入ったみたいですもの。」
っ。はああああ!?何故!何故こうなった!
「相談してからにします…‥‥(汗汗)」
あっ、でも。働く場所を見つけられたという点ではいいのかも。しかも推薦だしね。
今回は名前の由来のあるキャラはいません。
読んでくれてありがとうございました!