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6-11「仲間を失った者は何を思う?」
???『移動手段を求めてるのかしら?』
レイラ「……その声、は」
アリス『場所によっては対応してあげないこともないわよ、レイラ』
プカプカと、レイラの前に浮かぶは全身が映るほど大きな鏡。
エマ「アリス! 無理しちゃ駄目だって!?」
アーサー「そうだよ。君はレイラに刺されて──」
アリス『そう簡単に死なないわよ。それに、テニエルに無理させるほうが良くないでしょ?』
与謝野『どっちもどっちだよ、アリスさん』
レイラ「……なら、ヴァージニア・ウルフを解放することね。ルイス・キャロルがこうなった元凶を探させないと」
アリス『意外ね。ルイスがおかしいこと気がついてたの?』
レイラ「其処の狂人たちと台詞が被るのは癪だけれど、《《ルイス・キャロルはあんなことを云わない》》。それに狂気にのまれるようなヒトじゃないでしょう?」
アリス『……』
レイラ「解放するの? しないなら消えてちょうだい」
返事は聞かず、鏡を切り捨てたレイラはルイスへと歩を進めた。
ヒールの音が静かな辺り一帯に響き渡る。
手を伸ばそうとしたエマを、アーサーが止めた。
エマ「アーサー!」
アーサー「──覚えがある」
エマ「……え?」
アーサー「力を貸してください、ウルフさん。僕達は、ルイスを殺させるわけにはいかない」
ヴァージニア「幾つか聞いてもいいだろうか」
アーサー「どうぞ」
縛られていて残った跡を指先でなぞりながら、ヴァージニアは問いかける。
ヴァージニア「覚えがあるとは何だ」
アーサー「洗脳の能力者。僕達みたいに、ルイスの本当の意思が沈められている可能性があります」
ヴァージニア「……私を何処まで信用している」
アーサー「その異能も、ウルフさん自身も。死んだ人に会いたい気持ちは嫌というほど分かるので」
ヴァージニア「そうか」
ならば、とヴァージニアは地図を取り出して或る場所を指差した。
そこは英国領となっているが、現在は帽子屋が管理している遠い昔に滅びたとされている小さな孤島。
ヴァージニア「方角と、光の大きさ。二つから考えて此処だろうな」
エマ「そんな……っ、じゃあ、ルイス達は敵の拠点の上で──!」
アーサー「会議は|異能空間《ワンダーランド》で行っていた。情報の漏洩はない筈だ」
そう話している帽子屋の二人の間を、人影が水平に飛んでいく。
グラム「お嬢!」