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letter 第十二話
「あら、あなたがレイニーくん?橋本和歌子です。よろしく」
話によると橋本先生は校長先生の、そのまた先生だったらしい。今は教師ではなく教育委員会に近しいような仕事をしているのだそう。
「まずレイニーくんの気持ち、教えて欲しいな」
「…僕の生まれた国ではずっと戦争してたんです。だけど僕には何もできないって思ってました。…けど変えられる。なんとかできるって…思って…」
「そうかぁ…じゃあレイニーくん。…それをするってことがどれだけ難しいか、わかる?」
レイニーはその難しさを誰よりもわかっていた。それでも彼はやると決めていた。
「わかっています!絶対にできると思います!!」
橋本先生は小さくため息をついた。安堵のため息だった。
「…わかった。また予定を立てて、今度は直接市長さんとお話ししましょ」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
目を輝かせて喜ぶレイニーを横目に、橋本先生は校長先生に告げた。
「校長先生。この子の言っていることは素晴らしいわ。私に提案してくれたのは、良い判断ね」