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letter 第十三話
「こんにちは。浮代市長を務めております。横田と申します」
見た目は50代前半ほどだろうか。横田と名乗った男は深いお辞儀をしながら名刺を差し出した。
「では、こちらにおかけください。今回、レイニー・ギャラガーくんのスピーチの件ですが、こちらの浮代市梅光まつりですね。こちらのイベントの6時半から、7時までの30分間、お話していただこうと」
「ちょっと待ってください、もうスピーチは決定しているのですか?」
今まで苦労して色々なところへ問い合わせたのに、こんなに簡単にいっていいのだろうか。校長はそう思ったのである。
「ええ。彼のスピーチは有意義であるものと感じたためです」
横田市長はレイニーの方を向いてこう言った。
「レイニーくん。私はしばしば横柄で身勝手な男と言われることがあるがね。君にスピーチをしてもらうことは、私にとって大切なんだ。ぜひお願いしたい」
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レイニーはこの日、市役所の広場に設置されたステージの上に立っていた。レイニーの視界には今まで見たことのないほどの人々だった。
ふと、担任の相田先生を見つけた。大きく手を振ってくれた。小さく振り返した。
それから文、素輝、春冶も見つけた。ステージの横のパイプ椅子には市長も座っていた。
レイニーは大きく深呼吸をすると、口を開いた。