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letter 第五話
その後レイニーは何かを見つける度に文へ「あれは何?」「これは何?」と聞くようになった。
そのおかげでレイニーは空を、椅子を、人を、時計を知った。
しかし、レイニーには自分の言った「だいすき」の意味だけがわからなかった。友達に聞いてもわかる気がしなかった。
レイニーは相田先生のところへ行った。わからないことがあれば先生に聞くしかない。
「先生、だいすきって、どういう意味ですか?」
「うーん……難しいなぁ…」
相田先生はこんな質問をされること自体初めてだった。教師の職についてまだ2年。右も左もわからない小娘としてやり繰りしている彼女には難しい。
「そうだな……レイニーはさ、誰かといて心がほっとした時って、ある?」
「うーん…」
どうだろう、今まであっただろうかと考える。いや、一度だけ。
「あります。みんなで山を見た時です」
「その時感じたものが、だいすきっていうものだよ」
レイニーは納得がいった。きれいっていうことは、だいすきってことなんだ、と。