公開中
第十一話 指名依頼
**第十一話 指名依頼**
王都冒険者ギルド。
朝。
⚔️「おはよう!」
🏹「おはよう」
🪓「眠い」
🪄📚
⚔️「本閉じろ!」
いつものだった。
しかし。
👩受付嬢
「ちょうどよかった」
珍しく真面目な顔だった。
👩
「あなた達に指名依頼が来てるわ」
全員が止まる。
🏹
「指名依頼?」
⚔️
「俺達に!?」
🪓
「早くないか」
🪄
「変な本の回収?」
⚔️
「なんでだよ」
**指名**
受付嬢が依頼書を渡す。
依頼主。
王都郊外
ルナ村
👩
「最近村の近くに魔物が出るの」
👩
「森の主討伐の噂を聞いて」
👩
「ぜひ来てほしいって」
沈黙。
⚔️✨
「すげぇ!!」
初めてだった。
誰かに頼られたのは。
🏹
「嬉しいね」
🪓
「責任も増えるがな」
🪄
「行こう」
⚔️
「おっ」
珍しく。
キナコが即答した。
**ルナ村**
昼。
小さな村だった。
畑。
風車。
のどかな景色。
👧
「あっ!」
村人達が集まってくる。
👦
「冒険者さんだ!」
⚔️✨
また目が輝いた。
🪓
「分かりやすいな」
村長
「来てくださってありがとうございます」
村長が頭を下げる。
⚔️
「任せてください!」
🏹
「状況を聞いてもいいですか?」
🪄
「どこで出るの?」
仕事モードだった。
**被害**
話を聞く。
魔物は夜に現れる。
畑を荒らす。
村人を襲うことはない。
しかし。
被害は増えている。
🪓
「知能があるな」
🏹
「目的があるのかも」
🪄
「見に行こう」
全員で現場へ向かった。
**足跡**
畑の近く。
🪄
「……」
キナコがしゃがむ。
⚔️
「分かるのか?」
🪄
「少し」
足跡。
折れた草。
削れた木。
しばらく見た後。
🪄
「狼」
🏹
「魔狼?」
🪄
「たぶん群れ」
🪓
「なら夜だな」
日が暮れるのを待つ。
**夜**
静かな畑。
月明かりだけ。
⚔️
「まだかな」
🏹
「静かに」
🪄📚
⚔️
「なんで読むんだ」
その時。
ガサッ。
全員の顔が変わる。
影。
一つ。
二つ。
三つ。
魔狼だった。
赤い目。
鋭い牙。
⚔️
「来た!」
飛び出す。
**戦闘**
ガァッ!!
⚔️
「遅い!」
剣が閃く。
一体撃破。
別の魔狼が回り込む。
🏹
「右!」
光の矢。
✨🏹
牽制。
🪓
「そこだ」
戦斧。
ドォン!!
二体目撃破。
しかし。
まだいる。
しかも。
群れの奥から。
一際大きな影。
🪓
「親玉か」
ガァァァァ!!
他より大きい。
魔力も強い。
⚔️
「俺が行く!」
🪄
「ノア」
⚔️
「ん?」
🪄
「三歩左」
⚔️
「分かった!」
即答だった。
もう迷わない。
ノアが左へ動く。
その瞬間。
⚡
雷が落ちる。
親玉の足元へ直撃。
ガァッ!?
🏹
「今!」
光の矢。
🪓
「終わりだ」
戦斧が振り下ろされる。
ドォォォン!!
静寂。
群れは逃げ出していった。
**翌朝**
👦
「すごーい!」
👧
「ありがとう!」
子供達が集まる。
⚔️✨
完全に喜んでいた。
🏹
「よかったね」
🪓
「悪くない依頼だった」
🪄
「うん」
村長が頭を下げる。
村長
「本当にありがとうございました」
その時。
小さな女の子が近付いてくる。
👧
「これ!」
キナコへ花を差し出した。
🪄
「?」
👧
「ありがとう!」
キナコが固まる。
⚔️
「もらっとけ」
🏹
「せっかくだし」
🪓
「受け取れ」
キナコは少し考えて。
花を受け取る。
🪄
「ありがとう」
小さく笑った。
その日。
《明星の旅路》は初めての指名依頼を無事に終えた。
まだ大きな英雄ではない。
でも。
誰かの役に立てた。
それが少しだけ誇らしかった。