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地下牢で逆さ吊り(pixiv未掲載)
頭に血が上るとかの、肉体的な損傷はありません。
茨の谷の王城に軟禁されたエースは脱走を図ったが、見張りに見つかってしまい、連れ戻された。
脱走未遂の罰として、エースは地下牢に閉じ込められる。
全裸で、Yの字型に、逆さ吊りにされて──。
まだ刑務所がなかった時代の名残が、現代の王城の地下にある。もう使われていないはずのそこは、いまは一人の人間のために存在している。
唯一、使用中の地下牢の中に、マレウスは入った。
あらゆる種族が入れるようにと設計された牢の天井は五メートルほど。両足を限界まで広げたYの字に、天井に逆さ吊りにされているエースがいた。服は剥ぎ取られており、裸体を惜しみなくさらしている。
両足首を拘束している枷の間に鉄棒が通してあるせいで、足は閉じられない。その足枷の鎖を、マレウスは魔法でゆるめる。ジャラジャラと音を立てて、天井からゆっくりと下ろされていくエースの裸体は、マレウスの魔法のおかげで、吊るしたての時と変わらず健康体のままだ。頭に血は上っていないし、全体重をかけている両足も鬱血していない。
けれど丸一日、一人きりで逆さ吊りにされていた事実は、確実に精神を磨耗させていた。証拠に、マレウスの目線の高さにまで下げられたエースの顔は、涙とよだれと汗と恐怖でびしょ濡れになっている。
床に向かってぶら下がっていた両手で、エースは逆さまに見えているマレウスの肩に必死にしがみつく。冷めたマレウスの目を見ながら謝罪する。
「先輩、ごめんなさい! もう逃げないから! もう下ろして! もう吊るさないで!」
「反省しているのなら、相応の誠意を見せろ」
互いのくちびるの高さをそろえる。意図を汲んだエースはすぐにマレウスに口づけた。汚く濡れた自身の顔をぬぐう発想がないようだ。王族の顔に体液を付着させる愚行を犯しているが、あえてマレウスは許した。逆さまに与えられる口づけは新鮮で楽しくて、それ以上に愛おしい。
口の中で舌を絡めて、ゆがんだ愛を確かめ合う。二人きりの行為を先に止めたのはマレウスだった。
くちびるを離して、一言。
「次」
エースはあっけにとられる。おそるおそる問いかける。
「次……? なんの?」
「次の誠意を見せろ」
マレウスは魔法でスツールを出す。王族が腰かけるにはずいぶんと質素なスツールを、エースのほぼ真下に設置。そこにマレウスは足を開いて座った。
天井の鎖が更に下がっていく。
「むぐ」
エースの顔がマレウスの股間に埋もれたところで、鎖が止まった。
まだ興奮していないのか、服越しの股間は静まったまま。しかしペニスのやわらかい感触はエースの口元に伝わっている。鼻の穴も埋もれて、息苦しい。
マレウスはエースの後頭部に左手をそえて、エースの顔面をグリグリと股間に押しつける。
「むぐううううっ」
息ができないエースはたまらずマレウスの背中を両手でたたく。
「最低限の呼吸はちゃんとさせてやる。気をやるな」
宣言通り、鼻の穴だけは、少しだけ股間からずらされた。けれど鼻呼吸しかできない。マレウスの匂いから逃げられない。
「むう! む! むー!」
「そうだ。そのまま僕を感じていろ」
眼前にあるエースの、Yの字に開かれたままの剥き出しの股間を見ながら、マレウスは命令した。
身長差が激しい分、胴体はマレウスのほうが若干長い。自身のペニスをエースの顔に押しつけても、自身はエースのペニスのすぐ目の前にあるわけではない。二つの袋が目線のやや下にあるくらいだ。
マレウスはエースの後頭部をつかんでいない右手を上げて、二つの袋を手中に収める。コロコロと転がして刺激を与えて、精液を作らせる。あまった親指で会陰をグリグリと押し込み、ときおりカリカリと引っかく。
エースの内股がピクピクと震えている。
「んん! んぐ! んうぅううう!」
マレウスの開いた内股が湿ってきた。エースの涙だ。
「もう感じているのか? まだ誠意を見せきっていないのに?」
マレウスは舌を伸ばす。勃起を始めていたエースのペニスに絡みつき、二股の舌先で亀頭を舐める。尿道口を中心にチロチロとくすぐれば、エースの悲鳴と体の震えが増す。
「むうううーーっ!!」
──イきそうか。だがイけないな。竿をしごいてやらねば、お前はいつまで経ってもイけず、苦しむだけ。
「ふーっ! ふーっ! ふーっ!」
──ふふふ。鼻息がくすぐったい。……ああ。汁が出てきた。苦いが、悪くない。もう少し出してもいいぞ。
「むう、う! んあああああっ!」
──こら、勝手に顔をずらすな。
マレウスはエースの後頭部を掴みなおし、顔面をふたたび股間に押しつける。もう離れてしまわないように、しっかりと。
袋と会陰から指を離して、次は竿をくすぐる。しごかずに、指先でタップするように。裏筋とカリ首を重点的にくすぐれば、尿道口からにじみ出ている苦い汁の量が増えた。
エースの涙混じりのくぐもった悲鳴がマレウスのペニスに伝わって、心地よい。だがまだ勃起するほどではない。妖精族は人間ほど性欲が発達しておらず、機能するのが遅い。
だからマレウスはエースに命じたのだ。
──妖精族の僕が達するまで、人間のお前に付き合ってもらう。
──ほんのひとときだ。半日もかからないだろう。人間のお前にとっては、長いかもしれないが。
──耐えろ。耐えられなくても、続けてやろう。
──僕の部屋から勝手に出ていかないという誠意を見せろ。
「……よし。もういい」
「はーー……はーー……」
エースの顔がマレウスの股間から離された。
こうしてマレウスが勃起して、股間をくつろげるまでに、実際はどれほどの時が経ったのか。達せないまま苦しむエースには数えられなかった。
自身から出ていた先走り液と、マレウスの舌先からしたたり落ちていた唾液と、新しい汗や鼻水などで、またエースの顔面が濡れている。あまった体液が髪を伝いおりて、スツールの座面を濡らす。マレウスにしがみつく体力もなくなり、垂れ下がった両手の指先からもポタポタと床に落ちていく。
服から解放されたペニスがエースの頬をたたく。
「くわえろ」
マレウスに命令されたとおりに、エースは口を大きく開く。吊るされて自分からは動けないエースのために、マレウスが自ら口内に入れていく。
のどの奥を、ぐーーーー……と押し込まれたエースの体が震える。窒息する前に、ペニスがのどから離れた。
「ごふっ。ごほっ。ごほっ」
口内に居座ったままのペニスの先端に、エースのむせた息がまともにかかった。
生暖かい息を感じて、マレウスはくつくつと笑う。
「気持ちいいな、エース」
「ご、ぼ」
また奥に押し込まれたエース。窒息寸前に離されて、押し込まれてを繰り返される。
六回目を始める直前で、エースはペニスを吐き出して、泣き声をあげた。
「ううぅ〜〜っ! もうやだあ。お願いだからっ。ベッドで! ベッドでやるからあ! もう吊るすのやめてよおおっ」
「床ではなく、ベッドと来たか」
「床! 床でやるからあ……! うえええええ……」
エースは子どものように泣きじゃくる。マレウスは少しひるむ。
「……わかった。これが終わったらベッドに連れていってやる」
「う、ううっ、うえええ……」
「もう二度と僕に逆らわないと誓えるな?」
「誓う。誓うから。もう家に帰れなくてもいいから」
「……言ったな?」
思わぬ副産物を得られた。
妖精の国で暮らす報告のために、一度は家に帰すつもりだったのに、それをエース自らつぶしたのだ。
これまでの失態を帳消しにしてもいいと思えるほどの宣誓だった。
「あと一回で終わらせてやろう。そのときに──」
わざと言葉を区切り、エースの爆発寸前のペニスに触れる。不意打ちを食らったエースは「いひっ」とよがった。
さすさすと竿を軽くなぞりながら、マレウスは続きを言う。
「ここを、果てさせる」
マレウスは自身のペニスをエースの口の中に突っ込む。同時に背を曲げて、エースのペニスの半分を口の中に含んだ。
「ごぶううっ」
真下で聞こえてきたエースのうめき声をよそに、マレウスは口に入れていない根元を、指の輪っかでぎゅうと強めにしぼる。ぎゅちぎゅち、と半分の竿にそって激しくしごく。口の中にあるもう半分は、丸い先端ごと、舌で絡めてやわらかくしごく。
急に強くなった刺激に、エースは目を白黒させる。
「おごっ。おごおっ! あが……ごぼっ」
のどの締まりがよくなり、マレウスのペニスもますます膨れる。後頭部を強くわしづかまれて、奥をガンガン突かれて、エースはまた泣きだす。もう止めてはくれない。
エースの体が大きく跳ねて、天井の鎖がガチャンと揺れた。
マレウスが射精する前に、エースがマレウスの口内で射精した。
どぷどぷとあふれてくる精液を、マレウスは飲んでいく。のどに引っかかる感覚も、ストレスを与えられてまた苦くなった味も、あますことなく。その間、マレウスはずっと、エースののどの奥をペニスでふさいでいた。
達している最中に呼吸を制限されて、深い快楽に堕とされたエースは白目を剥いている。ガクンガクンと全身をけいれんさせた後、ふつりと脱力した。
「はああぁ……」
大きくため息をつきながら、マレウスはペニスをエースの口から抜く。ペニスはまだ勃起したまま。達する前に気絶されたのだ。
「僕がまだなんだが……ベッドで起こせばいいか」
スツールから立ち上がる。スツールを消してから、乱れた衣服をかんたんに直す。エースの両足から枷を取る。自由になったエースの体を横抱きにしたマレウスは、自室に転移した。
数時間後。マレウスにとっては程よい時間に、マレウスも無事、エースの口の中で射精した。
ベッドの中でのシックスナインはたいそう気持ちよくて、仕置きなど関係なく、数日後にまたやりたいとマレウスは思った。
「は……ふ……っ。もう……むり……」
追加で数回、マレウスの口内で射精させられたエースの心を置いて。