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人間が妖精族と子作りする方法(pixiv未掲載)
流血をともなう肉体的な損傷はありません。
「知ってしまえば、もう後戻りはできないぞ。それでもいいのか?」
ひとりがけのソファに座りながら見上げているマレウスに向かって、エースは正面に立ったままうなずく。
「うん。オレ、マレウス先輩との子ども産みたい」
マレウスは「そうか」と言った。真顔の裏では何を考えているのか、エースには読めなかった。
もしあまり良く思われていないのであれば、ここから先は苦労するかもしれない。苦労は嫌いだ。叶うのなら楽がしたい。だが、その楽が約束されていなくても、エースは身を引きたくなかった。
マレウスを人生最後の恋人にすると決めている。だからどうしても、マレウスとの子どもが欲しい。自分が寿命で死んだあとも、マレウスと結ばれた証を残したい。
その一心で、こうして城内の王子の私室で、エースはマレウスと向かい合って、子どもを作る方法を聞いている。
エースの要望を正面から聞いたマレウスは、真顔のまま口を開く。
「本当に、いいんだな」
ずいぶんと念を押す。さすがに尻込みしそうになるが、子どもを残すためならと、勇気を出して「はい」と言いきった。
マレウスは問いかけた声と同じトーンで続きを言う。
「では服を脱げ」
「え、今から?」
「そうだ」
「……ここで、立ったまま?」
「そうだ」
「なんか……ムードとか……」
マレウスの眉間にシワが寄る。
「嫌なら脱がせてやろうか」
「自分でやります!」
エースは上着を思いきり脱いだ。勢いのまま、服を一枚ずつ脱いで、床に落としていく。
ついに最後の一枚──股間を守る下着に手をかけたところで、その手が止まった。急に恥ずかしくなったからだ。
まだ学生だった頃。部活が終わったあとのシャワー室で、周りにチームメイトがいようとも構わず裸になれたというのに、恋人の前になると、妙な羞恥心に襲われた。
顔を赤くしながら硬直していると、マレウスがソファから立ち上がった。
「もういい」
エースのすぐ前まで移動する。ピンと伸びていたマレウスの背中が、エースに覆いかぶさるように丸くなる。
エースの視界がマレウスの首元でいっぱいになる。香水が鼻腔を甘く刺激した。
下着にかけたままのエースの両手に、マレウスの手が重なる。指の骨をなぞってからエースの両手を離して、代わりに下着のふちに自身の指を引っかけた。
「あ……」
エースの股間を守っていた最後の一枚が、するりと下ろされた。足首まで落ちていったそれはもうただの布だ。
マレウスの指が、エースの尻の割れ目に潜りこむ。かたく閉じられた窄まりに指先をすりすりと這わせる。
表面を触られているだけなのに、エースはすでに甘い刺激に酔っていた。
「はあぁ……」
たまらずマレウスの背中に両腕を回して、すがりつく。
──このままベッドに連れてかれんのかな。
エースの期待はむなしく空回り。マレウスはエースから身を離して、こう告げるのだ。
「ソファに座れ」
次期王の絶対的な命令。エースは逆らえない。
「……うん」
うずく体を抱えながら、マレウスが先ほどまで座っていたソファに、今度はエースが座った。
マレウスはエースのすぐ前にひざまずき、裸体を開かせる。
「深く座れ。腰はもっと前に。足を閉じるな。全てを僕に見せろ」
王でもここまではふんぞり返らない姿勢になるまで、深く座らされるエース。肩はソファの背面にめり込み、開かされた両足はソファの座面からほとんどはみ出ている。
心細さのままに足を閉じたいのに、ひざまずいているマレウスが間に入りこんでいるせいで、閉じられない。全開になった股間をマレウスの目の前にさらしてしまう。
見目麗しい王族に、汚らしい股間を見つめられている。うぶな少女でもないのに、背徳感と羞恥心に襲われて、顔だけでなく体も赤くなってきた。
ペニスに熱が灯っていく。
「そんなに見なくてもいいじゃん……」
「……初めて見たものだから」
マレウスの言うとおり、エースがマレウスに裸体を見せたのは、今回が初めてだ。
だからどうしたらいいのか、エースにはわからない。つい生意気な口を叩いてしまう。
「初めてなんだから、ベッドに連れてってよ。オレが自分で行ってやろっか? そーだよ。それがいいって。だからさ、お、起こさせて」
「ならない」
マレウスは一言で切り捨てた。長い舌を出して、芯を持ち始めていたペニスをぺろりと舐める。
「ひゃっ!?」
逃げようとしたエースの腰は、マレウスの両手に捕まった。
「逃げるな」
マレウスはいったん舌をしまった。
エースの太ももを手のひらでなぞり、ひざ裏に手をかけて、すくい上げる。ひざから足首までを、ひとりがけソファのひじ掛けに左右それぞれ魔法で縛りつけた。
エースはソファに深く座る──深すぎて、胴体はほとんど座面に寝かされている──形で、ちんぐり返しの格好で拘束された。
まだ自由なままでいられている両手は、マレウスの両手に繋がれる。指を絡ませられて、背面クッションに沈んでいる頭の真上に押し付けられた。
マレウスの顔がエースの顔に近づく。
「僕と子作りしたいのなら、逆らうな」
「だっ、だって、こんなの、びっくりする。せめて何すんのか、言ってくれたって!」
「まだ言えない」
「なんで!」
「人間が妖精族の子どもを宿す方法を、まだお前に知られてはならないからだ。ここで全てを話したら、本当にお前は、後戻りできなくなる」
エースはマレウスを凝視する。
──まさか、まだこの想いを疑われていたなんて!
「ふざっけんなよ!! オレは本気であんたが好きなのに! この期に及んで、まだ疑うわけ!?」
頭を前に倒して、マレウスの額に自身の額を合わせたエースはまだ怒鳴る。
「だんまりを決めこむってんなら、やってやろうじゃねえか! 全部受け入れてやらあ!!」
つまり、今から何をされてもいいのだと、エースは宣言したのだ。……してしまったのだ。
マレウスは「言ったな?」と確認した。
開いた口から伸ばされたマレウスの舌先が、エースの鼻の頭をちろちろと舐める。興奮して大きく開いた鼻の、二つの穴の中に、二股の舌先をそれぞれ挿入した。
「あぐぅええっ!?」
まったく予想できない暴挙。抗議よりも混乱が先に来たエースは、ただ大きく声をあげた。
たまらず頭を振るも、すぐさまマレウスの両手に頭部をはさまれて、固定される。エースも解放された両手で、マレウスの両手を叩いたり引っかいたりした。なのにマレウスの両手はエースの頭部から離れない。舌をひっ掴みたくても、マレウスの口はもうエースの鼻を丸ごと含んでいる。エースの手が届かないマレウスの口の中で、舌は奥に進む。広がる鼻腔の空間をめちゃくちゃに掻き回していく。
「うえええっ。へ、ぐじゅっ。やっ、やべろ……っ、えっぎし! へええっぐぅ……ぐひいいっ! ぐ、しいっ! ひ、ひっぎ! いぎしっ! あ、あ!! 待っでええ!! ぐしゃみいいっ! どまんっ、なああっぎしいっ!!」
止まらない。
「いづまでっ!! 続ぐのっ!! いぎっ!! 息がぁああ……っ、でぎなっげほっ! えほおっ! ぐしゅうっ!」
止めてくれない。
「ひゃっ、ひゃべっ! ふ、ふ、ふぐっ! う……ぐびゅうううっ! ひいいーっ! げほっ。えほおっ! ぶしゅうっ!! ひゃっ、べっ! ひゃべっええぇ。やらぁあああっ!! えふううっ!」
しばらく続いた後。とどめと言わんばかりに、最奥の突き当たりをぐじゅりとひと突き。
「がはっ……!!」
エースが白目を剥き始めたところで、マレウスの口がエースの鼻から離れた。
解放された鼻の穴からは、鼻水がタラタラと真下に向かってこぼれている。だらしなく開いた口の中に入り、よだれとともに吐き出され、先に垂れていた涙とも混ざり、エースの胸元を汚していく。
上向いていたエースの眼球が元に戻ろうとする時。マレウスの視線はエースのペニスに移っていた。
数えきれない回数のくしゃみを強制された体は性的な興奮を失っており、勃起しかけていたペニスはすっかり萎えていた。
マレウスはペニスの先端を摘み、尿道口をくぱっと開く。萎えてやわらかくなった小さな口は、今なら狙いの物を飲みこめそうだ。
「よし」
舌を伸ばして、ペニスを舐める。唾液を亀頭に集中させれば、開けた尿道口の中に、唾液がコポコポと入っていった。
細くした舌先で尿道口を浅く掘り、唾液をもっと奥に入れていく最中。やっとエースの意識が現世に戻ってきた。
「なに……してんの……?」
エースの問いをマレウスは無視して、尿道内を唾液で満たしていく作業を続ける。エースもそれ以上、口をはさまず、マレウスをぼんやりと見つめていた。
他人の唾液を尿道内に詰められている。異常事態なのに、不思議とエースは嫌な気持ちにならなかった。むしろ心地よさすら感じた。
精液とは違う、トロリとした液体。せまくて敏感な穴の中を通って、埋まりながら奥に進んで、進んで、進んで、侵入されて……。
「んっ」
気持ちいいところをかすめられた。
自慰で精液が通るときに、心の中で泣いてしまうくらい気持ちよくなれるところ。とても奥にある、泣きどころ。そこを、マレウスの唾液が圧迫し始めた。
唾液の中に混ざるあぶくが、ぷちりと弾けて、気持ちいい。
「あ……ん……」
ちゅぽちゅぽと尿道口を抜き差ししていた舌先を収めてから、マレウスが一言。
「よさそう、だな」
エースはかくりとうなずく。
「いい。すげえいい。いすぎて、変になる」
「これからもっとよくなる。……おそらく、死にたくなるほど」
最後に物騒な言葉を付けられたことに、エースは気づかない。おだやかな快楽におぼれていた。
身を乗り出したマレウスは、自身のくちびるをエースのくちびるに重ねる。舌を絡めて、エースの唾液を奪っていった。
キスは長く続かず、二人の口は離れた。
マレウスは奪った唾液を口内で味わう。自身の唾液とたっぷり混ぜた後。べ、と舌を出した。
二股の舌先から、トロォ……と糸を引いて、唾液が落ちる。真下にあったエースの亀頭に不時着して、不恰好な玉になる。追加の唾液がポタポタと追いかけるだけで、エースの腰がひくついた。
宙ぶらりんになっていた舌先を亀頭に乗せる。くるり、くるりと舐めて、亀頭に乗った唾液玉をかき集めた。唾液玉ごと、ふたたび尿道口を埋めて、抜き差しを軽く繰り返して、尿道内に唾液を追加で詰めていく。
──オレのちんこ、すげえエロく舐めてる……。
尿道内から伝わる圧迫感も相まって、エースはマレウスの痴態から目を離せない。
ペニスがだんだん勃起していく。媚肉の質量が増して、せまい穴が更にせまくなっていく。
舌と尿道口の隙間から、ぷちゅり、と少量の唾液が漏れた。
尿道口から舌を抜いたマレウスは、また漏らそうとする小さな口を、親指の腹で塞いだ。
舌をしまい、エースの目を見て、真顔で叱る。
「こら。吐くんじゃない。もっと飲みこめ」
「だって、よすぎる……」
口ごたえするな、と言う代わりに、尿道口を塞いでいる親指をくちくちと揺らすマレウス。たまらずエースは腰を振るわせ、鳴く。
「ひおっ。あっ、あっ、あっ」
「……まあ、じゅうぶん入ってはいるか。これなら……」
尿道口から親指を離したマレウスは、魔道具を手中に召喚した。
それは棒だった。長さは今のエースのペニスの竿部分と同じくらい。太さは今のエースの尿道口の直径と同じくらい。
まるで今、その場で、長さと太さを調節したような……否、間違いなく調節したのだと明かされた。続くマレウスの言葉によって。
「これは大きさが決まっていないから、今のトラッポラに入るようにしておいたぞ」
「……え?」
細長い棒──スティックの先端が、尿道口に添えられる。
「ちょ、やめ──」
エースが察しても、もう遅い。
全てを受け入れるとマレウスに宣言した時点で、もう全てが遅いのだが……。
まずは一センチ、挿入された。
「うっ」
そのままスティックが抜けない範囲内で、ゆるゆるとピストンされる。
さすがに黙って見ていられなかったエースは、スティックを持っているマレウスの右手を両手で掴んだ。
マレウスはエースを咎める。
「抵抗するんじゃない。怪我をするだろう」
エースの両手がマレウスの魔法で離される。ソファのひじ掛けに縛られている両足と、追加でまとめて縛られた。
剥き出しの股間をマレウスに捧げる形で、両手両足をひじ掛けに固定されたエースは、完全にソファと仲良しになってしまった。
スティックの丸い先端は、変わらず尿道口を何度も浅く掘削している。
ちゅこ、ちゅこ、ちゅこ。
「ひ、ひっ! ひ……っ!」
「……うん。濡らしたおかげで、引っかからないな」
マレウスは床を踏んだままの左足を起点にして、ちんぐり返し状態のエースに乗り上がった。
まずは右ひざでエースの左太ももの付け根を踏んで固定。次に左手で右太ももの付け根を掴んで固定。最後に右手でスティックを摘みなおして、角度を調整。
本格的な挿入の準備が整った。
「死にたくなるほど、つらいらしいが……僕の子どもを産むためだ。耐えてみせろ」
エースは怖気付く。
「まっ、まだっ、産まなくていいかなー、って……」
マレウスは無視して、スティックをペニスの中に沈めていった。
「ぁあああああああ…………!」
部屋に響くエースの悲鳴。マレウスの下でもがいている。けれど一番逃れたい股間はマレウスに押さえつけられていて、ひくひくと震えることしかできない。
「あう、あう、あ、あぅううう」
持ち手になっていた部分を残して、スティックは埋められた。それで終わらない。マレウスはペニスから飛び出している底部に人差し指の腹を乗せて、ぐーーーー、と中に押し込んでいった。
「そんなっ! とこまでぇ!?」
スティックがエースの視界からほとんど消えた。はくはくと苦しそうにあえいでいる尿道口の内側で、スティックの底部がわずかに覗いている。それもマレウスの親指でふたをされて、まったく見えなくなった。
亀頭から竿の根元まで、激しい圧迫感が内部からやってくる。元凶を吐き出したいのに、ふたをされているせいで吐き出せない。
「うううう……っ。抜いてぇえ……」
「抜くも何も……まだ残っているぞ」
「へえっ?」
全部入っているのに、まだ残っている?
その疑問は、すぐに解消された。
「あああーっ!?」
尿道内で、スティックが更に伸び始めたのだ。
「伸びてる。入ってる。入ってるっ。なんだよこれっ! わああ、あー!」
底部を支点にして、スティックはどんどん奥に侵入していく。やわらかいスティックは道のカーブに沿って、ゆっくり曲がっていく。唾液にまみれた中は侵入を容易にさせる。
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷぷ……。
「あ、あっ、ああ……」
ぐりっ。
「ふうううっ!!」
スティックの先端が、エースの泣きどころを圧迫した。マレウスに上から押さえられていなければ、確実に腰が跳ねた瞬間だった。
拘束下でガクガクし始めた腰に構わず、スティックは泣きどころを刺激しながら先に進もうとする。
二つに分かれた道があった。
膀胱に続く道と、精巣に続く道。
スティックは膀胱のほうへ進んでいった。
「うううううう」
ついに先端が膀胱口に到達した。
きゅうと締まっている、ちいさな口。スティックは伸縮を小刻みに繰り返して、怯えている口をトントンとノックする。
「あが、あがが、あ、が」
「ほら、開くんだ」
「や、だぁ。ぬいて。もう入んない。ぬいてぇ」
「……なら、こじ開けるまでだ」
マレウスは尿道口を塞いでいる親指にグッと力を入れる。何があっても、スティックが抜けないように。
「ぎっ!!」
一瞬、エースは何が起こったのかわからなかった。
ひどい圧迫感。
尿道を駆け上る液体。
ぶしゃぶしゃという水音。
体が濡れていく感触。
暗転する視界。
……いつのまにか飛んでいた意識が戻ってきた。
真っ先に感じたのは、あたりにただよう刺激臭だった。発生源はエース自身から。ソファのひじ掛けより下にある股間と胴体がずぶ濡れになっていて、顔にまでかかっていた。それが小便くさかった。
──オレ、漏らしちゃった?
次に視界に入ってきた、自身の勃起したペニス。スティックの底部と尿道口のわずかな隙間から、ぷしゅ、と尿を漏らした瞬間を目撃してしまう。そのせいで、エースの疑惑は確信に変わった。
「最初から強くしすぎたな……次はもっと弱めてから……」
独り言をつぶやいているマレウスは、エースの正面に立って、惨状を見下ろしていた。ずっと尿道口を塞いでいた親指は離れていて、今はマレウスの舌がねぶっている。親指に付着したエースの名残を味わっている。
エースは弱々しく口を開く。
「なに……」
「戻ってきたか」
「オレに……なにを……」
エースの覚醒に気づいたマレウスは、最後に親指をひと舐め。
「何をしたか、だが……まずはその棒の説明をしてやろう」
「遅くね?」
「先にしようと後にしようと、同じことだ」
エースを見下ろしたまま、マレウスはやっと説明を始める。
「そもそもこの魔道具が無くても、人間は妖精族と子作りできる。だが僕ほどの力を持った妖精族が相手だと、子どもを身ごもったときに、人間程度の魔力では子どもに魔力を生命ごと吸い尽くされて、母体の人間が死んでしまう。だから、トラッポラの肉体を変える必要がある」
「……いやちょっと待て!? 変えたの!?」
「いや、まだだ。これから変える」
マレウスは身をかがめて、エースのペニスの竿を指先で軽く引っかく。
「ふうっ」
刺激を受けたペニスが震えて、また少量の尿を吐き出した。
勃起して浮き出ている筋をなぞられつつ、カリカリとくすぐられていくエースのペニス。
「くふっ。ふううっ。やめろ。また、漏れるっ」
「昔話をしようか」
ちょぽちょぽと失禁を続けているペニスを飽きずにくすぐりながら、マレウスは話していく。
「僕が産まれるずっと前のことらしい。人間に恋した妖精族がいた。その妖精族も魔力が多くてな、人間を孕ませたくても、魔力を糧にして育つ子どもに殺されてしまうから、孕ませられなかった」
「あっ、あっ、あっ、指、やめてっ。漏れる漏れる漏れる……!」
「……聞いているか?」
「聞いてるっ! 聞いてるから、くすぐるなよっ! 気ぃ散る!」
「失禁が止まらないのを自覚させるためにやっているのだが、どうだ? 止まらないだろう?」
マレウスの言うとおり、エースは先ほどから尿を漏らしっぱなしだ。まるで膀胱が機能していないような……。
エースはハッとする。
「これっ。この棒の、せいで」
マレウスは昔話を続ける。
「恋しい人間を孕ませたい妖精族は、こう思いついた。人間を妖精族にさせれば、少ない魔力が倍増されて、子どもを孕んでも問題なくなるはずだと」
マレウスはペニスをくすぐるのをやめた。代わりにペニスを手のひらで包み、上下にしごき始める。
「ほおおおお……!!」
エースが腰を振って鳴いても、ほとばしる尿を手に浴びても、マレウスは手を止めない。昔話を続ける。
「人間が妖精族になる方法は、妖精族の体液を体内に取り込むことだが……皮膚や口内摂取くらいでは非効率すぎて、妖精族になるまでに寿命が来てしまう。なので件の妖精族は、一番効率の良い吸収法を取った」
「おおっ。おおんっ! しごかないでぇええぇえ」
「それは人間の精巣内で、妖精族の精液を取り込むことだった。これなら短期間で人間は妖精族になれる。……聞いているか?」
「き!! 聞いてほしいんなら! 手ぇとめろー!」
「聞いているなら、それでいい。こうして妖精族は自分の精液を人間の精巣内に詰めて、生きているうちに妖精族にさせて、無事に孕ませられた。めでたし、めでたし」
果たしてそれは人間の同意があったものなのか。エースは気になったが、それどころではない。
少量とはいえ、本当に、失禁が止まらないのだ。
「オレの膀胱! どうなってんだよおおお!」
「昔話も終わったところで、本題なのだが」
しごいていた手が急に止まる。
「ああっ!? あっ、うああっ。はっ、はー、はー、はーー……」
とつぜん終わった刺激をエースは持て余す。
「はうう……」
手は止められたのに、失禁は止まらないままだ。
チロチロと竿を伝い落ちる尿。まだペニスを握ったままのマレウスの手を濡らし続ける。
「オレの膀胱、どうなって……?」
「尿道に挿入した棒の先端を、膀胱の中に入れた。もちろん入れただけでは、ここまで失禁しない」
「なに、した」
「膨らませた」
「……は?」
「棒の先端を、風船のように膨らませた」
マレウスはエースの下腹をクッと押した。それと同時に、エースのペニスから尿が新しく、ピュッと湧き出た。
そして下腹には、歓迎したくないのに馴染みのある感覚。外出先でなかなかトイレが見つからないときにやってくるもの。
尿を我慢しているときに感じる、膀胱からの圧迫感だ。
「トラッポラの膀胱の中は、膨らんだ棒の先端でいっぱいになっている。尿を溜める空間など、まったく無いほどにな」
──ああ。だから尿が作られた端から、外に出されているのか。
エースのどこか冷静な部分が、そう納得した。
冷静ではない部分が、エースを更なる疑問の渦に落とす。
「なんのために、こんなことすんの」
「棒がひとりでに抜けないためだ。ほら、こうしても──」
マレウスが魔法をかけた瞬間、棒が振動を始めた。
弱った尿道内からの強い刺激に、エースは耐えられない。
「ぎゃああああああああ!!」
「膨らませた先端が膀胱に引っかかって、抜けなくなっているのがわかるだろう?」
「ぁあああぁあぁあっ!! ぐっ! うぅうううう〜〜〜〜!」
「……返事くらいしないか」
振動は止められた。それでも余韻でエースは「うああっ! ああーっ!」と鳴き続けた。あまりにも鳴くものだから、マレウスは「大げさだ」と言い、エースのペニスを指でパチンと弾く。
「あっぶ! ……ぶふうううっ」
大きくブレた亀頭から尿の飛沫が広がり、エースの顔に思いきりかかった。
振動に犯されたばかりのペニスを、マレウスはくにくにといじる。
「これでもかなり振動を弱めたほうだぞ」
「ひいっ、ひいっ、ひいっ」
「あの時は強くしすぎたから……」
つぶやきながら、マレウスは思い出す。膀胱口をスティックの先端で突いていた時だ。
あまりにも膀胱口をけんめいに閉じるものだから、魔法でスティックを振動させて、こじ開けたのだ。その時の振動を最強にしたものだから、エースは一瞬で声を失った。当然だ。その振動は劣情を煽るもので、親指で触れているだけのマレウスですら、腰が重くなったほどだ。それを液体しか通してこなくて甘やかされた尿道内に、モロに受けたのだ。失神寸前まで追いこまれて当然である。
けれどその時の顔もたいそう愛らしいものだったから、振動を止めなかった。
ノックされ過ぎてゆるんだ膀胱口にスティックの先端を侵入させた。膨らませて、失禁させた。
ここまでくればスティックは抜けないと判断して、エースの上から退いた。
エースは自由になった腰を思いきり振った。ソファの座面から尻が何度も浮いて、尿を大量に噴き散らして、股間と胴体をビチャビチャに濡らした。顔にもかかった瞬間、おぼれてしまわないかと心配になった。
振動を止めればすぐに失神して、おとなしくなった。
あの時はさすがにひどいことをしてしまったと、マレウスは反省したのだった。
マレウスの心中など知らないエースは泣きながら願う。
「もっ! 触んないでえっ!」
エースの恐怖など知らないマレウスは手の中でペニスをもてあそび続ける。
「だから最初は弱くして、少しずつ強くしてやろう」
いったん止めていた振動を再開させる。
スティックに貫かれているペニスとともに、腰もガクガクと震えていく。
「あひいいいいい……!」
ぶるぶる。
「はあっ、はあっ、はひいっ」
ぶるぶるぶるぶる!
「おおぉうううう。ふうっ。うんんっああああっ!」
ぶるるるるるるるるるるる!!
「やあああぁあぁああぁああぁあ〜〜〜〜!!」
ゆっくりと、しかし着実に強まっていく振動。尿もぷしゅぷしゅと控えめに噴いている。
天井に向かってだんだん上がっていく股間。しまいには両手両足が縛られているひじ掛けより上にまで、股間が突き上がった。ペニスをゆるく握っているマレウスの手も連れていって。
エースは振動責めにあっているペニスを頂点にして、ソファのひじ掛けに乗り上がっている。エースの正面に立っているマレウスに、完全にペニスを捧げる格好になっていた。
「……いい」
とても良い格好だとマレウスは感激した。そしてその格好で固定しようとも考えた。
天井から茨──トゲは丸めてある──が数本おりてきた。複数の茨は左右に分かれて、エースの太ももの付け根をそれぞれ縛る。丸いトゲがエースの肌に食いこみ、離れない。そのまま茨を上にピンと張れば……エースの股間は限界まで突き上がった状態で固定された。
どこにも逃げられなくなったエースのペニスを、えんりょなくマレウスはしごいていく。
「ほおおおおおおおうううう!!」
不意打ちをくらったエースはすぐに股間を下ろそうとする。だが当然、茨に吊るされているせいで下ろせない。なすすべなくマレウスの手淫も食らう。
「があっ! あぁあ、あっぎいいいい! おおお! おろぜええええぇえ! さわんなあぁああああああ!」
ガクンガクンと、激しくけいれんしだすエースの体。
そろそろだろう。そう判断したマレウスはもう片方の手もエースの股間に伸ばして、二つの睾丸を転がし、会陰をくすぐる。もちろん同時にペニスをしごくのも忘れない。
けいれんが頂点に達した瞬間。エースの体が硬直した。
「……あ」
達したにしては、やけに小さな声だった。そして精液も、尿と比べれば派手には出てこなかった。
マレウスがペニスを責めていた手と振動を止めれば、精巣内で煮込まれた精液が、とぽ……とぽ……と、スティックの底部と尿道口の隙間から吐き出されていく。数回に分かれて吐かれたそれらはエースの腹に着地して、脇腹と背中をくすぐるように伝い落ちていった。
少ない射精を終えたエースは、またブルブルと全身をけいれんさせていく。
「で……ない……。あ……うそ…………出ないよお……」
「どうしたんだ?」
「出ない。でない。あっ。あっ。でないのおおお……」
エースは思うように射精できなかった。
理由は、スティックの存在である。
粘度が低い尿なら難なく通れる隙間が、粘度が高い精液だとつっかえて通れなくなる。
つまりスティックと尿道の隙間がせますぎて、精液を思うように通してくれないのだ。
切なさのあまり、エースは不自由な腰を揺らして泣く。
「ううう……うえええええん…………。出したいよおおお……。射精させてえええええ…………」
一方でマレウスはエースの状況に、ひとり納得していた。
マレウスはエースに声をかける。
「聞け、トラッポラ。射精できない理由がわかった」
「射精したいよお……出したいよおお……」
射精しか考えられなくなったエースの耳には、マレウスの声が届かない。
このままでは埒があかないと判断したマレウスは、強硬手段に出る。
「聞け、トラッポラ!」
エースのペニスに魔法の電流を流した。
「ぎゃあああがががっがががっぎぎぎぎぎ!!」
エースはすぐに現実に引きずり戻された。
急所を中心に感電しているエースの体はのけ反りすぎて、顔面は逆さまになり、ソファの背面クッションに顔をめり込ませている。
「がごぶっ!! むぐっ! むうううう……っ!」
じょぱっ、と音を立てるほどに失禁の勢いが増した。遅れて精液も、とぽり……と吐き出される。どうやら呼吸を制限させると、より一層感じるらしい。
しかし今は呼吸制限させることが目的ではないので、マレウスはソファの背もたれを壊して本体から外し、エースの顔面をクッションから救出した。
「ぶばあぁああっ!! ひっぎいいああばばばばっ!!」
電流を止めた。
股間を吊るされながら息を荒くしている、自身の尿で全身ずぶ濡れのエース。背面クッションという支えを無くして、すっかり逆さまになってしまった、赤くて汚い顔。そんなエースを真顔で見下ろしているマレウスは改めて、一字一句、違わずに言う。
「聞け、トラッポラ。射精できない理由がわかった」
「うあ……は……はい……」
エースのうつろな目がマレウスを映していることを確認してから、マレウスは続ける。
「粘度が高すぎる精液では、棒と尿道の隙間を通るなどほぼ無理だ。だがそれは想定通りなんだ」
「え……?」
「昔話を思い出せ」
そう言われても、とっさには思い出せない。エースが返答に詰まっていれば、すぐにマレウスは答えを明かす。
「人間が妖精族の子どもを身に宿すためには、妖精族にならなくてはいけない。そして妖精族になるためには……人間の精巣の中に、妖精族の精液を詰める必要がある。そう言っただろう?」
「……あ」
察したエースの顔が青くなった。
まさか射精しにくくなっているのは、ただの事故ではなくて、計算されたものだったとしたら……。
「お前に一つ、新しい知識を増やしてやる。……妖精族の精液は、人間よりも、はるかに粘度が高い」
マレウスはエースのペニスをゆるく撫でる。
「そしてこの中に、人間の精液ですら通りにくい隙間があるな? 妖精族の精液なんて、一滴も通さないだろうな? この魔道具の棒のおかげで、僕の精液を閉じ込めるのに最適な環境になっているな?」
「あ、あ」
「そしてこの棒を使うには、転送魔法が得意であることが条件だ。そうでなければ、自分の精液を他人の精巣の中に詰められないからな」
終始ほぼ真顔だったマレウスは、ここで初めて笑みを浮かべた。
やっと獲物にありつける、ケダモノの笑みだった。
「詰めるためには、お前の精液が邪魔だ。全て射精させてやろう。どんなに射精しにくかろうと、全て、だ。疲れても、電流を流して射精運動をうながせば良い。棒と尿道の隙間に精液が絡みついても問題ない。亀頭をいっぱい触って、尿や潮で洗い流してやろう。……ああ、そうだ。『オレの精液を魔法で外に転送してくれ』なんて野暮なことは言うんじゃないぞ? 僕はお前が快楽におぼれていくところを見るのが好きなんだ。僕の楽しみを奪わないでくれ」
「あああ……!」
エースは絶望の声をあげた。
壊れたソファがマレウスの魔法で直っていく。元通りになった背面クッションは、ふたたびエースの逆さまの顔面を埋めた。
「んむーーーーっ!」
呼吸を制限されたエースは、マレウスに数回しごかれただけで、控えめな射精をした。
数滴の精液がエースの腹にポタポタ落ちる。
「ただでさえ少なかったのに、更に少なくなっているな……。中でつっかえているのか? ……一度、洗うか」
マレウスは自身の手のひらにドラゴンのウロコを生やした。エースを必要以上に傷つけないように、柔らかくて、こまかくて、ざらつくウロコを。
マレウスの手のひらが、エースの亀頭に覆いかぶさる。エースのために一から作ったウロコの表面を、ひくついている亀頭にひたりと当てる。
「そういえば、潮はまだ吹かせていなかったな。あまり亀頭には構ってやれなかったから、今からいっぱい、かわいがってやろう。尿道の中も洗えて、お得だな」
「んん!? んん! んー!」
聞こえたエースはひどく嫌がった。
それでも亀頭責めは始まる。黒いウロコの表面が真っ赤な亀頭をこすり、みがき、泣かせていく。
「んん〜〜〜〜! んぶっ! んむううううううっ! んっ! んっ! ん……っ!」
十数秒後。尿とは違う、熱い液体が、せまい尿道内を無理やり駆けていった。
ぶしゃあああああああ……。
いったいどこに隠し持っていたのか。ペニスを覆い動かしているマレウスの手のひらに向かって、潮が大量にこぼれていった。
股間を頂点に吊るされているせいで、エースは潮のシャワーを全身に浴びてしまう。尿にまみれていた全身が潮で上書きされていく。
無色透明のシャワーの中には、白濁色の塊が混じっていた。尿道内でつっかえていた精液は無事に洗い流されたようだ。
それでもマレウスの手は止まらない。
これからもエースの精液を搾っていくのだ。その妨げになるものは、徹底的に排除しておきたい。
「これも全てはお前を妖精族にさせて、僕との子どもを産ませてやるため。手は抜いてやらんぞ……」
「んむ……っ」
人間として寿命を迎えたがっていたエースは、改めて告げられた言葉に、クッションの中でまた涙をこぼした。
潮吹き中にも関わらず、スティックも振動を始めた。最初から、最強レベルで。
「んごおおおおおおおおおおっ!」
先ほどまで振動責めをさんざん食らっていたせいで、振動に耐性がついてしまったエースは、もう失神で逃げられない。
振動が強すぎて、りんかくがブレているペニス。無機物に犯されていく尿道内。スティックに絡みついていた精液が振るい落とされて、潮に連れられていく。亀頭を揉みくちゃにし続けているマレウスの手のひらに押されながら、飛沫を振りまいた。
潮吹きを連続で味わっているエースは、酸素が足りない頭をフルに使って、やっと理解する。
──本気だ。
──マレウス先輩は本気で、オレの全部を搾り尽くす気でいるんだ!
「ふんんんんっ! んっぐぅううううう!」
エースが本気で暴れても、吊るされた体がいやらしく揺れるだけ。亀頭責めも、尿道責めも、止まってくれない。おそらく疲れた頃にされるであろう電流責めも。
ただただエースは呼吸制限を受けながら、マレウスに尿道内を洗われていく。これからの射精地獄を与えられるために。
尿。潮。精液。汗。おそらくクッションの中では涙と鼻水とよだれも。他にもいろいろな体液が付着しているかもしれないが、エースを彩るそれらの正体など、今のマレウスにはどうでもよかった。
「はあ……!」
気持ちいい。
気持ちいい。
エースのペニス越しに伝わる振動が気持ちいい!
エースほどではないが、マレウスも気持ちよくなっていた。
根元から先端まで、エースのペニスをがしがしとしごくたびに、マレウスは幸福感に満ちていく。もっと幸福になりたくて、しごく手が止められない。マレウスのペニスも熱が灯っていく。
エースは変わらずソファのひじ掛けの上で、股間を吊るされた状態でのけ反っている。逆さまの顔面は背面クッションに埋もれたまま。スティックにつらぬかれた股間はマレウスに好き放題されている。
「ふ……うんん……ん…………んぐっ、んっ、んぅ…………」
変わったことと言えば、鳴き声がすっかり弱々しくなってしまったことだろう。快楽にまみれた大声も堪能したかったマレウスにとっては、あまり歓迎したくない変化だった。
そしてもう一つ、変わったことがある。
「射精……しなくなったな……」
エースの亀頭から、精液が一滴も出なくなったのだ。
念のために、しごきながら亀頭も責めてみる。エースが大好きなウロコで、しょりしょりと。
「むううんんんん……っ」
くぐもった悲鳴とともに出てきたものは少量の潮のみ。白濁の塊はひとかけらも無い。
長時間──マレウスにとっては瞬き未満の間だったが──の射精責めの結果、ついにエースの精巣内は二箇所とも空っぽになった。
これでマレウスの精液を詰められる。
エースのペニスをしごいていた時に感じていた幸福感を、マレウスはいったん抑える。エースのペニスから手を離すも、名残惜しくて、置き土産に裏筋を指先でくすぐる。尿道口がくぱくぱしていたが、やはり何も吐き出さなかった。
「うーー……むうーー……」
うめいているエースの体が、マレウスの魔法でソファごと宙に浮き始めた。
縛られていた腕と足、太ももの付け根が解放される。背面クッションも顔面から離れて、ようやくエースは満足に呼吸ができる。
「はあっ。はっ。はっ。はふ。は、は、ふあ……はあーー。ああ。ああ」
同じ姿勢を長時間とっていたせいで筋肉が固まってしまったエースは、宙に浮いても腰を突き出したままでいる。エースの頭に血が上らないように、事前に魔法をかけておいたマレウスだったが、筋肉の硬直までは気を回せなかった。
そしてスティックは振動しっぱなしだ。これはわざとである。
「もうぶるぶる止めてえ」
空っぽのソファを床に戻したマレウスは、エースの要望を拒否する。
「いや、まだ必要だ」
「ちんこずっとしびれて、つらいの。こわれちゃうよお……」
「まだだ。まだ、まだ……」
エースは固まっていた首を懸命に前に倒して、自身のペニスを見る。振動に犯されて、りんかくがブレている様子をまともに見てしまった。
エースは大粒の涙をこぼす。
「こんなの……ほんとにこわれる……とめてください……」
「もう少し待て」
「すこしって、どれくらい」
「そう急くな。壊さないから……」
宙に浮きながら泣いているエースをなだめながら、マレウスは指先をすいと動かす。するとエースの体はゆっくりベッドに移動していった。
固まった姿勢のまま、エースはベッドの上に乗せられる。ぎしぎしと全身をきしませながら、筋肉をほぐそうとしている。
「あ……く……きつ……」
「そこで待っていろ」
マレウスも服を脱ぎ始めた。まずは上を全て脱いで、下に手をかける。きゅうくつになっている前をくつろげた瞬間、ペニスがぶるんと勢いよく出た。
エースの痴態を見過ぎて、興奮に包まれたマレウスのペニス。予想はしていたが、ここまでそそり立っていたとは思わなくて、マレウスは少し驚いた。しかしエースを放っておきたくないので、すぐに落ち着く。
服を全て床に脱ぎ捨てた。エースが待っているベッドに裸足で歩み寄り、乗り上がる。
筋肉がほぐれてきたエースは、反り上がっていた腰を落として、あお向けになっている。振動しているペニスに手を伸ばして、過ぎた快楽をやわらげようとしている。けれど触れるのもつらいようで、指先をペニスに着けては離すを繰り返すのみ。
「ふあああ……はあ、はあ……う、う……」
無駄な努力だと理解していても、エースは抵抗を止められずにいた。
まだほぐれきっていない股間は開きっぱなしだったが、数分もせずに閉じられるだろう。その前にマレウスが足の間を陣取った。
挿入はしないまま、マレウスはエースの両手を取り、引っ張り起こす。
尿を含む体液にまみれた恋人を汚いとは思わない。体液が裸体に付着しても構わず正面に抱きこんで、対面座位の状態でペニスを重ねた。
「んああっ。あっ。あついっ。あついっ」
マレウスの熱いペニスを感じたエースは、それを素直にマレウスに伝えた。
マレウスも素直に感じたことを明かす。
「トラッポラのも熱くて気持ちいい。振動も伝わって……はあ、出してしまいそうだ……っ」
あふれる想いのままに、重なったペニスをマレウスがまとめてしごく。エースの悲鳴ごと喰らうようにキスをする。あえぐ舌を二股の舌でたっぷり絡めて、欲望を蓄積させていく。
悲鳴を喰われたエースは静かだ。静かな空間だと、水音も振動音もよく聞こえた。
ペニスをぐちゃぐちゃとしごいているうちに、マレウスの欲望が弾けそうになってきた。ちなみにベッドインしてからそこに至るまで、エースはすでに五回以上、達している。精巣内は空なので、すべて空撃ちだ。
最後にエースの声が聞きたくなったマレウスは、ずっとくっ付けていたくちびるを離す。するとエースはすかさず、こう叫ぶ。
「もう許してえええええ!」
マレウスは不思議に思ったままを言う。
「許す、とは? どういう意味だ?」
「くっ! 苦しいっ! 苦しいの! もう……もうもうもう! もう全部からっぽなのに! ずっとちんこブルブルしてっ! 苦しい! つらい……っ! 死んじゃう……」
ここでようやくマレウスは合点がいった。
死にたくなるほどつらくて気持ちいいとは、こういうことか、と。
エースは本気で振動を止めることを願っている。しかしまだ止めるわけにはいかなかった。
この振動をエースのペニス越しに味わっているからこそ、マレウスも射精できるのだから。
「僕も達するまでの辛抱だっ」
二本のペニスをしごく手を早める。
エースはマレウスにすがりつきながら、わあわあと泣いた。
追加でエースが何度も達した後。ついにマレウスにも限界が来た。
マレウスが一つ、うめいてすぐ。精液が駆け上った。
精液はマレウスの尿道口から放たれなかった。あらかじめ尿道口のすぐ内側に転送魔法をかけていたからだ。
転送先はエースの精巣内。二つの空間めがけて、マレウスの精液が均等に注がれていく。
「あ……ああああああああ!?」
ドロドロの精液は、あっという間にエースの精巣内を埋めていく。次期妖精王の強すぎる精液が、人間の精巣の主導権を握る。
「あつい。あああっ。あついいぃ。おっ、重いいいいい。かゆいぃいい」
「……かゆい?」
精液を出してスッキリしたマレウスは、自身の萎えたペニスをエースから離して、エースの言葉を復唱した。
マレウスはエースの睾丸を揉む。丸く張った二つの睾丸はずしりと重い。
「この中がかゆいのか?」
「そっ、そうですぅ。そこ、かゆいです。重くて、かゆくて、かゆくて」
「もっと詳しく言え」
睾丸はしつこく揉まれる。
「うおっ。おっ。そ、それ。その中、が……っ、重い、重くて、先輩の精液がっ、ドロドロ、重くて、それ、がっ……かゆくて。あっ、あっ! ちんこのブルブルが、金玉ん中にも伝わって……!」
「あっ。すまない。いま止める」
スティックの振動を止めることをすっかり忘れていたマレウスは、あせりながらも止めた。本当はずっと震わせていたかったが、自分が達したら止めると宣言したため、止めなくてはいけない。
長時間の振動責めからやっと解放されたエースは一息つく。けれどすぐに睾丸を揉まれている最中だと思い出して、精巣内の異常に身をむしばまれる。
「かゆい。かゆいっ」
「振動を止めてやったぞ。それで?」
「あ……かゆくて、それで、重くて」
「それはもう聞いた。どうしてかゆくなったのか聞いている」
マレウスは睾丸をくすぐるようにタップする。
「はあああっ。あああっ。やめてくれ……っ。かゆい以外、わかんないっ」
「……かゆくなった原因はお前にもわからない、と」
「そうっ。そうですっ」
エースはカクカクと何度もうなずいた。
マレウスは冷静になった頭で考えて、仮説を出す。
「拒否反応か……? もしそうなら、僕の求愛を拒んだことになるが」
マレウスは不穏な空気をまとい始める。エースはそれに気づかない。むしろ理不尽に扱われている現状に怒りを向けた。
「あったり前だろうが!! こんなことされたら百年の恋も冷めるわ!!」
叫んでから、失言に気づいた。けれどもう遅い。出た言葉を無かったことにはできない。
あわててエースは言いつくろう。
「ちがう! ウソだから! オレ、先輩が好きだよ! 拒否なんてしない!」
「トラッポラ」
「ウソだって! 今でも先輩に恋してるから!」
「ではなぜ、ここがかゆいんだ?」
マレウスはエースの睾丸をくっと握る。逃がさないと態度で示している。
あまりの迫力に、エースは言い淀む。
「えっと、それは……。あのさ、あんなのされたら、誰だって拒否しちゃうって」
「そうか。やはり拒否していたか。だから、かゆくなったのだと、認めるのだな」
「…………あ」
更なる失言。どうあがいても言い逃れできない。
表情が抜け落ちたマレウスは、エースをじっと見て、冷たく言い放つ。エースの睾丸のりんかくを指でなぞりながら。
「拒否するのなら、ここに電流を流そう」
睾丸が電流責めをくらう未来が迫っていることに、エースは身を震わせる。よせばいいのに問いかけてしまう。
「なんで……金玉に電流を……?」
「強い刺激を与えれば、お前の精液もこの中に新しく作られるだろう? ただでさえ僕の精液で満たされているのに、追加で作られるなんて、苦しいに決まっている。嫌でも僕の精液の存在を感じるはずだ」
「……」
「僕を全身で感じれば、拒否しようなんて、いずれ考えられなくなる」
「…………そっすね……?」
めちゃくちゃな理論だ。なのに現実逃避したエースの脳は混乱して、口の端を引きつらせながら同意してしまった。
けれど体は正直で、危険なマレウスから身を離そうとする。寸前で、二つの睾丸をまとめて握られた。マレウスの手ではなく魔法で固定された体は、まったく引けない。
そして詠唱の無い魔法は、注意喚起も無い。
「ぐがっ!! ひぎっぎぎぎぎぎぃいあああああああ!!」
電流責めが始まった。感じていたかゆみなどふっ飛んだ。
さんざんペニスを喰らってきたそれは、睾丸も容赦なくなぶっていく。
エースはショックのあまり、また失禁した。少量だろうと尿は竿を伝い落ちて、睾丸を濡らす。水分を多く得た睾丸が更に感電していく。
「ぶぶぶべべべべええ! じぬううううぶぶぶぶぶ!!」
大声であえぐエースに、マレウスは変わらず冷たい目を向けている。
「うるさい」
「んぶううう!」
温度を感じさせない声とは裏腹に、口封じのキスは熱っぽくて荒々しい。体と同じく魔法で固定されたエースの顔は、マレウスの深いキスからも逃れられない。底知らずな執着におぼれていく。
「ふんんんっ! んんん!! ん! んう〜〜!」
くぐもった悲鳴。ドラゴンの舌にからめ取られていく舌。失禁中の水音。感電している睾丸。精巣内で急速に作られていくエースの精液は、マレウスの精液と混ざっていく。
人間の小さな精子は一匹残らず、妖精族の大きな精子たちに囲まれて、求愛されて、犯されて、食われていった。子の好みも父親と同じらしい。
好みの精子と一つになれた妖精族の精子はより大きくなる。たくましくなった身を精巣壁にこすりつけて、エースの体内に吸収されようとしている。
ついにドラゴンの子種は、精巣壁の向こう側へと潜りこんでいった。
そして人間の奥深くを、魂ごと。
「むっぐううううぅ! んぎゅううううううう!」
エースが妖精族化への一歩を踏み出した瞬間だった。
ほんの少しの一歩だろうと、確実な一歩だった。
その一歩をきっかけに、妖精族の精子が次々とエースの奥深くに侵入していく。マレウスの電流をまといながら、深く、深くへと。
「んんんんんんんっ! んぶうぅうううう! んむううう! んん〜〜〜〜!」
マレウスに口づけられながら、魔法で固定された全身をビクビクと震わせているエース。無数の精子に犯されて、犯されて、犯されて……。
口呼吸させようとマレウスがキスをやめた瞬間。エースは心の底から叫ぶ。
「子どもっ! いらないっ! 産みたぐないっ!! だがらっ! もうっ! やめでっ!!」
「……」
マレウスは何度目かのスティックの振動を始める。
「あっ!! あっあああっ! あぁああががあぅううああああぁああああ!!」
ペニスが大きく震えて、尿が飛び散る。マレウスの裸体にも飛沫が着いた。
「これはあくまでもお前を妖精族にさせるためであって、まだ子作りの段階ではない。なのにもうマリッジブルーか?」
マレウスは電流を帯びた手で睾丸を揉みながら、もう片方の手の指で、エースの亀頭を上から強く弾いた。
「ぷぎぃいいいぃ!」
びしゃっ、と尿の飛沫が広がる。
「……答えられない、か」
電流責めと、振動責めと、指の鞭打ちを同時にペニスに食らわされたエースは、すっかり正気を失っていた。
そんな恋人の痴態を見たマレウスは、ペニスを弾いたばかりの手をエースの尻に伸ばした。
割れ目の間にある窄まりを指先でカリカリとくすぐる。ひくつくそれを感じたマレウスは、少しだけ機嫌がよくなる。
「ああ……早くここをつらぬきたい」
つらぬけるのは、最短でも十年後くらい。エースが完全に妖精族になるまで十年以上はかかるだろうとマレウスは踏んでいる。
それまで絶対に妊娠させてはならない。我慢してみせると、マレウスはひとり誓う。
「トラッポラも我慢するように……な」
窄まりから離した指を前に戻して、失禁し続けている亀頭をクリクリと触る。
「ぐぐぐぅうっがががっ!! ざざざっざぎっぽおおおっ! いまっ、わああ!! やべでえええっ!!」
「ずいぶんと敏感になっているな。声もさっきよりもっと大きくなって……睾丸に電流を流しているからか? ならもっと流して、もっと敏感にさせてやろう」
強くなる電流。しつこく続く亀頭責め。
「ぶううううう〜〜〜〜!!」
「ははっ! 今のはブタの鳴き真似か? かわいいぞ、トラッポラ」
機嫌がよくなったマレウスは対面座位をやめて、エースを押し倒す。あお向けになったエースの涙の跡をたどるように頬を舐めた。
エースは死にたくなるほどの快楽に苦しみながら潮を吹き、失禁もして、なのに精液は一滴も出せず、ぶうぶうと鳴いている。
「これが僕の伴侶の姿か? なんて情けないんだ」
だが今から十年以上は失禁し続けることを考えれば、まだ序の口と言えよう。
これからもマレウスは挿入なしのセックスのたびに、エースの精巣内に自身の精液を詰める。それを体外に漏らさせないために、スティックは挿入しっぱなしになるのだから、失禁は必至だ。
さすがに漏らした尿は、服を濡らす前に専用のトイレに転送させるが、失禁が止まらない事実はエースの心をズタボロにさせるだろう。そしてセックスをしている間は尿を転送させないとマレウスは決めている。
つまりエースはこれから最短でも十年間、失禁し続ける。そしてマレウスとセックスしている間は尿まみれになるという未来も決定されているのだ。
「どんなに汚らしくなっても、僕はトラッポラを愛そう。逃げられると思うな」
マレウスの言うとおり、エースは茨の谷から逃げられない。
人間が妖精族になる方法は国家機密である。それを知ってしまったエースは、茨の谷の王配として、跡継ぎを産まなくてはいけなくなった。
「どんな子どもが産まれるんだろう? ふふ。まだまだ先の話だが、楽しみだ……」
「だすけでぐれええええええ!!」
エースの後ろの窄まりが、物欲しそうにひくついた。