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第十話
祭りの翌日。私がいつものようにフロリア様の相手をしていたら、新しく入った後輩のマインに呼び止められた。
「マイン?どうしたの?」
「フロルス様が今すぐ客室に来いと…何の用かはわかんないです。」
うーん、何の用だろう。こんなふうに呼ばれたことは1年働いてて一度もないんだけどな。まあ、命令だ。行かないと。
着いた。やっぱり遠いって…とりあえずノックする。
「失礼します…」
中に入ると、フロルス様と誰かが座っていた。
「何か御用でしょうか。」
「これはフロリムントだ。お前に会いにきたそうだ。」
えっ?誰?知らんけど。でもなんか見覚えが…
「あっ。昨日の変な人ですね!」
あっ、つい叫んじゃった。変な人なんて言ったらダメだったかな…?
「へ、変な人…(ガーン)」
ガーンなんて知るか。絡んでくる変な人にしか見えないわ!
「オレンジ。フロリムントはお前に一目惚れしたそうだぞ。」
「そうですか。なんにしても私はこの人は嫌いですので。」
「そうか。残念だったな。フロリムント。諦めろ。」
フロリムントはずっと泣いていたが、私は無視して部屋を出た。よし、フロリア様に会いに行こう。癒しが欲しい。でも足が…こっそり休憩しようかな。まあ、休憩は長すぎなければいつでもいいからこっそりではないかもだけど。よし、地下の浴場に行こう。
「あ、オレンジさん。休憩ですか?」
この声は、私よりちょっと昔からいたらしいけど存在の薄い若執事だ!
「はい。フロリア様のお部屋に伺おうかと思ったのですが、往復を何度もして足が疲れましたから。」
「そうですか。ではごゆっくり。」
なんか、この人と話すと緊張するんだよね。妙に畏まった話し方されるから。
着いた。ここは温泉ではないけど結構いいんだよね。私は脱衣場で服を脱ぎ、風呂に入った。
「はー。疲れたー。」
広ーいお風呂を独り占めしていると思うと、少し罪悪感がある。
「オレンジ?」
「!?ク、クラリス様!?お風呂は上の大浴場を使われるのでは!?」
私はびっくりしてつい大きな声を出してしまう。
「そうなのだけど、今はフロルス様とフロリムント様がお二人で入られているから。」
「あ、そうなのですね…」
気まずすぎでしょ…主人と2人きりで風呂入るとか!無理無理!
「オレンジ。」
「は、はいっ。」
「へーべ様ってどんな人なの?」
は?記憶にはあるけど、私の主観的なものではない!とりあえず答えるけど。
「見た目が美しい方で…この町の方々が思い浮かべるような神々しい方ではなくて…明るくていつも楽しそうな方だったと記憶しております。」
「そう…まるで人のようね。」
もう早く出たい…気まずいし、へべ様のこと追求されたら答えれないよ‥
「失礼致します!大分あつくなってきましたので!」
「そう?頑張りなさい?」
よかったー!出れる!じゃあ、私は今度こそフロリア様に会いにいきましょうか。
読んでくれてありがとー!なんか、新キャラいっぱい出たね。なんででしょうね?