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作った答えは強がることと愛想笑いで。
おもち
--- **圧倒** ---
大ニュースの余韻が冷めやらぬ中、STPRでの私のプロとしての歩みが本格的に始まった。
まだ16歳の私への気遣い、そしてこれから一緒に歩んでいく先輩たちとの絆を深めるため、事務所が特別な時間を用意してくれた。
一週間をかけて、STPRに所属する全5グループの先輩たち全員と、グループごとにじっくり顔合わせを行うことになったのだ。
まだ見ぬ偉大な先輩たちを前に恋白が萎縮してしまわないよう、この一週間もお兄ちゃんがずっと隣に付き添ってくれることになった。
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**月曜日:すとぷり**
最初の日は、すべての始まりであり、STPRの象徴でもあるすとぷりの先輩方との顔合わせだった。
会議室に入ると、ななもりさんを筆頭に、ジェルさん、さとみさん、ころんさん、るぅとさん、莉犬さんの6人が勢揃いしていた。
「あ、りんねちゃんだ!はじめまして!」
莉犬さんが真っ先に明るい声をかけてくれて、張り詰めていた私の緊張がふっと緩む。
「『ロストワン』のあの高音のシャウト、マジで鳥肌立ったんだけど!どうやったらあんな声出るの?」ところんさんが無邪気に褒めてくれれば、「これからの活動で困ったことがあったら、何でも俺たちに相談しろよ」とさとみさんが頼もしく微笑む。
るぅとさんは「いつか僕の作った曲も歌ってほしいなぁ」と音楽的な話を振ってくださり、ジェルさんはお得意の遠井さん動画の裏話で私とお兄ちゃんを大爆笑させてくれた。
最後にリーダーのななもりさんが「焦らず、自分のペースで楽しんでいこうね」と温かく締めてくださり、トップを走る彼らの器の大きさに、私はただ圧倒され、深く感動していた。
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**火曜日:AMPTAKxCOLORS**
二日目は、圧倒的な賑やかさとエネルギーを持つAMPTAKxCOLORSの先輩方。
「りんねちゃん、STPRへようこそー!」とあっきぃさんとぷりっつさんがハイテンションで迎えてくれた。
まぜ太さんとあっとさんは「歌にかける熱量、マジでリスペクトしてるわ」「これからよろしく!」と、同じ実力派クリエイターとしての熱い視線を向けてくれる。
ちぐさくんとけちゃさんは「最年した後輩、全力で可愛がるからねー!」と、まるでお姉ちゃんやお兄ちゃんのように私を質問攻めにして和ませてくれた。
学校の派手なグループとは違い、彼らの賑やかさには一切のトゲがない。
私は愛想笑いではなく、心の底から楽しくてずっと笑い声を上げていた。
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**水曜日:騎士X**
三日目は、独特のダークでセクシーな世界観を持つ騎士Xの先輩方。
入る前は一番緊張していたけれど、扉を開けると、ばぁうさん、てるとくん、しゆんさん、タケヤキ翔さんが非常に紳士的に迎えてくれた。
「お前の歌、魂が乗ってて最高にゾクゾクしたわ」とばぁうさんにあの低音ボイスで言われた時は、お兄ちゃんの後ろに隠れてしまいそうになるほど心臓が跳ね上がった。
けれど、てるとくんが「怖がらなくて大丈夫だよ」と優しくフォローしてくれ、しゆんさんとタケヤキ翔さんは、お兄ちゃんと「高校生の活動を大人がどう支えるか」という現実的な話を真剣に交わしてくれた。
彼らのプロとしてのストイックな姿勢に、胸が引き締まる思いだった。
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**木曜日:めておら**
四日目は、新進気鋭のめておらの先輩方。
「りんねちゃんよろしくね! あ、俺は、心音!このグループのリーダー!《《しおん》》ね??ここねとかじゃないからね!」と、挨拶一番で心音さんが全力の自己紹介をしてくれて、会議室は一気に和やかな空気に包まれた。
ロゼさんと明雷らいとさんは「同世代のすごい子が来てくれて刺激になるわ!」と目を輝かせ、Lapisさん、メルトさん、みかささんの3人も「YouTubeの編集どうやってるの?」と等身大のクリエイターとして気さくに話しかけてくれた。
STPRでの活動歴の近い人が多い先輩たちということもあり、一番「仲間」としての親近感が湧いた一日だった。
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**金曜日:すにすて**
そして最終日は、同じく勢いのあるすにすての先輩方。
らおさん、ゆたさん、たちばなさん、だいきりさん、にしきさん、やなとさん、おさでいさんの7人が、温かい拍手で私とお兄ちゃんを迎えてくれた。
「100万人達成、本当に尊敬します!」と、謙虚ながらも真っ直ぐな言葉をかけてくれた彼ら。
動画の魅せ方や、これからのグループと個人活動のバランスについてなど、お互いにこれからのSTPRを盛り上げていく同志として、一番未来にワクワクするような作戦会議ができた時間だった。
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一週間におよぶ顔合わせがすべて終わった金曜日の夜。
自宅のリビングで、私はお兄ちゃんが淹れてくれたココアを飲みながら、深く息を吐き出した。
「お疲れ様、恋白。一週間、大物ばかりで緊張しただろ?」
「うん……すっごく緊張した。でもね、お兄ちゃん」
私はココアのカップを両手で包み込みながら、真っ直ぐにお兄ちゃんを見つめた。
「誰も私に、都合のいい答えを求めてこなかった。みんな、私の歌声を、私の本音を、ちゃんと『りんね』として、一人の人間として見てくれたの。私、本当にこの事務所に来てよかった」
学校で傷つかないために着ていた強がりの鎧も、嫌われないための愛想笑いも、この一週間で完全に必要なくなった。
私には、こんなにも温かくて心強い、総勢30人以上のプロの先輩たちがついている。
「よかった。さあ、明日からはまた俺のスパルタ授業と、新曲の準備だよ」
「あはは!もちろん。お兄ちゃん先生、これからもよろしくね」
私はお兄ちゃんに、どこにも嘘のない、16歳の女の子としての本物の笑顔を向けた。
偉大な先輩たちの背中を追いかけながら、七五三掛恋白――歌い手「りんね」の、本当の快進撃がここから幕を開ける。