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第八話 雪に眠る記憶
おらふくーーん!!!!!!!!!!
**第八話 雪に眠る記憶**
おんりーが記憶を取り戻してから数日。
表面上は何も変わらなかった。
🐰「おんりー!依頼見て!」
🍌「また面倒そうなの選んだな」
🐰「えへへ」
🍌「褒めてない」
以前と同じ会話。
以前と同じ距離感。
でも。
おんりーだけは知っていた。
🐰が前世の勇者だということを。
そして。
一人で長い時間を待ち続けていたことを。
**ギルド**
いつものように依頼を探していると、
受付嬢が一枚の依頼書を持ってきた。
「指名依頼です!」
🐰「指名?」
🍆「珍しいね」
受付嬢は頷く。
「雪の谷の調査です!」
「最近、記憶に関する不思議な現象が起きていて……」
その言葉に。
🐷と🍌が反応する。
🍌「記憶?」
🐷(嫌な予感しかしねぇ)
受付嬢は説明を続ける。
「谷に入った冒険者が、『知らない思い出を見た』って言うんです」
⛄️「へぇー!」
🦍「面白そうだな!」
🍆「絶対面白くないやつだと思うよ?」
🐰「行こう!」
即決だった。
🐷「聞け」
**雪の谷**
真っ白な世界だった。
⛄️「きれい!」
🐰「すごい!」
🍌「足元気をつけろ」
🦍「寒いな!」
🍆「ドズさん、薄着すぎない?」
🐷「俺以外全員危機感がない」
谷の奥へ進む。
すると。
空気が変わった。
ひんやりしている。
なのに。
どこか懐かしい。
⛄️「ん?」
おらふくんが立ち止まる。
🐰「どうしたの?」
⛄️「なんか」
⛄️「変な感じ」
胸の奥がざわつく。
初めて来た場所。
そのはずなのに。
知っている気がする
**さらに進む**
すると中央に湖が現れた。
凍った湖。
その表面が、
青白く光っている。
🐰「これかな」
次の瞬間。
パキッ
氷が音を立てる。
そして。
湖面に映像が現れた。
六人の姿。
🍌「!」
🐷「……」
🐰「……」
まただ。
前世の映像。
六人が雪山を登っている。
笑い声。
会話。
穏やかな時間。
そして。
その中には。
⛄️『待ってよー!』
若いおらふくん。
⛄️『みんな速いってー!』
前世のおらふくんだった。
現在の⛄️が固まる。
⛄️「え……?」
頭が揺れる。
映像の中の自分。
🐰『おらふくーん!』
⛄️『今行くー!』
聞いたことのある声。
大好きだった声。
なぜか。
涙が出そうになる。
⛄️「なんで……」
頭の奥で何かが弾けた。
**雪山 前世**
神宮のおらふくん。
大怪我をした勇者を必死に回復している。
⛄️『無茶しちゃダメだよ!』
🐰『ごめんごめん』
⛄️『ごめんじゃない!』
🐰『でもみんな守れた!』
⛄️『そういう問題じゃないー!』
思い出す。
何度も。
何度も。
笑ったこと。
怒ったこと。
泣いたこと。
そして。
最後。
魔王城。
消えていく勇者。
⛄️『やだ』
止まらない涙。
⛄️『きなこ』
崩れていく光。
⛄️『やだよ』
届かない。
⛄️『いかないで』
届かなかった。
**現在**
⛄️「っ……!」
膝をつく。
🍆「おらふくん!?」
🦍「大丈夫か!?」
🐰「おらふくん!」
その声を聞いた瞬間。
全部戻った。
二十年以上前の記憶。
大好きだった仲間。
守れなかった勇者。
全部。
⛄️「……きなこ」
🐰「!」
⛄️「きなこ」
声が震える。
⛄️「ほんとに」
⛄️「きなこなの……?」
🐰は何も言えない。
⛄️「会いたかった」
涙が落ちる。
⛄️「ずっと会いたかった」
🐰「……」
⛄️「会いたかったよぉ……!」
そのまま。
抱きついた。
🐰「お、おらふくん!?」
⛄️「よかったぁ……!」
🐰「ちょっ」
⛄️「ほんとによかった……!」
泣きながら笑う。
前世と同じだった。
🐰の目にも涙が浮かぶ。
🐰「ただいま」
⛄️「おかえり!」
その瞬間。
🍌は静かに笑った。
🍌「二人目か」
🐷「三人目だ」
🍌「そうだったな」
二人だけが状況を理解していた。
一方。
🦍「???」
🍆「???」
完全に置いていかれていた。
🍆「どういうこと?」
🦍「さっぱり分からん!」
🐷「そのうち分かる」
🦍「なんだそれ」
**その夜**
宿に戻ったあと。
⛄️はずっと🐰の隣にいた。
🐰「近くない?」
⛄️「近い!」
🐰「なんで?」
⛄️「もういなくならないよね?」
🐰「!」
一瞬。
言葉に詰まる。
前世。
消えてしまった自分。
残してしまった仲間。
⛄️「今度はちゃんと一緒だから」
🐰「……うん」
⛄️「約束!」
🐰「約束」
指切りをする二人。
その様子を見ながら。
🐷(あと二人)
🍌(あと二人だな)
静かに空を見上げた。
そして遠く離れた闇の中。
「神宮も目覚めたか」
赤い瞳が細くなる。
「ならば次はこちらから会いに行こう」
闇がゆっくりと動き始める。
約束の続きを知る仲間は三人。
そして。
物語は少しずつ核心へ近づいていく。
きなこを狙おうとする奴は誰であろうと許さん!!
赤い瞳の悪者さん、あなたは絶対許しません!!(悪いやつという確信がないにも関わらず・・・)