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第二話 召喚獣になった悪友
ちょっと面白要素の入った回になってます
**第二話 召喚獣になった悪友**
森の中に沈黙が流れていた。
巨大なクレーターの中心。
立っているのはきなこ。
倒れているのは災害級の魔物。
そして二人の前には同じ文字が浮かんでいた。
🐰「は?」
きなこが言う。
🐷「は?」
魔物が言う。
数秒後。
二人は同時に叫んだ。
🐰🐷「なんでぇぇぇぇぇぇぇ!!」
🐷「俺はSランク魔物だぞ!?」
🐰「ぼくだって知らないよ!?」
🐷「なんで召喚獣なんだよ!」
🐰「なんで契約したんだよ!」
🐷「聞いてねぇ!」
🐰「ぼくも!」
しばらく文句を言い合ったあと。
二人とも疲れて座り込んだ。
🐰「で、お前名前は?」
魔物は少しだけ考えた。
🐷「MEN」
🐰「MEN?」
🐷「あぁ」
🐰「変わった名前だね」
🐷「うるせぇ」
MENはじっときなこを見る。
変なやつだった。
自分に勝ったのに偉そうでもない。
むしろ呑気だ。
普通の人間なら逃げ出している。
だが目の前の青年は、
「わぁ、でっかいなぁ」
と言いながら近づいてきた。
そして勝った。
意味が分からない。
🐷「で、お前は?」
🐰「きなこ!」
🐷「軽いな」
🐰「よく言われる」
その時。
きなこの前にまた文字が浮かんだ。
🐰「ん?」
🐷「どうした」
🐰「小型化ってある」
押してみた。
**次の瞬間**
眩しい光がMENを包む。
🐷「うおっ!?」
光が消える。
そこにいたのは。
手のひらサイズになったMENだった。
🐰「......」
🐷「......」
🐰「ちっちゃ」
🐷「誰のせいだ」
🐰「かわいい」
🐷「燃やすぞ」
かわいかった。
めちゃくちゃ。
🐰「ばか笑うな」
🐷「それ俺のセリフだ」
🐰「ごめんごめん」
MENはそう言いながら、
ぴょんっときなこの肩へ飛び乗った。
そのままフードの中へ入る。
意外と居心地が良い。
🐷「......悪くないな」
🐰「何か言った?」
🐷「言ってねぇ」
**数時間後 ギルド**
受付嬢が笑顔を向ける。
「スライム討伐、お疲れ様でした!」
🐰「報告に来ました!」
受付嬢が頷く。
「討伐数は?」
🐰「ゼロです」
「え?」
🐰「スライムはいませんでした」
「失敗ですか?」
🐰「代わりにSランク魔物倒しました」
受付嬢は固まった。
「え?」
🐷「俺だ」
「え?」
さらに固まる。
🐰「森も半分くらい吹き飛びました」
「え?」
周囲の冒険者も聞いていた。
「え?」
「今なんて?」
「Sランク?」
「Fランクだよなあいつ?」
ギルド内がざわつく。
受付嬢
「しょ、証拠は...」
🐰「これです!」
差し出されたのは巨大な魔石。
テーブルに乗せた瞬間。
受付嬢の顔色が変わった。
「ギ、ギルド長ぉぉぉ!!」
奥から慌てて飛び出してくるギルド長。
魔石を見る。
固まる。
「え?」
その日、
ギルド長は人生で五回目の「え?」を経験した。
**その頃**
王都の別の場所。
一人の若者が依頼を受けていた。
🐰たちとはまだ出会っていない。
未来の仲間。
おんりー。
🍌「荷物運搬依頼か」
盗賊。
だが盗みはしない。
どちらかと言うと戦闘職だった。
🍌「じゃあ行くか」
荷物を背負おうとした瞬間。
ピクリ。
身体が反応した。
🍌「?」
危機察知。
何年も鍛えたスキル。
だが。
危険はどこにもない。
🍌「なんだ?」
妙だった。
危険じゃない。
なのに。
誰かを感じる。
知らない誰か。
会ったこともない誰か。
🍌「......変な感じだな」
なぜだろう。
その誰かが。
とても大切な存在だった気がした。
**その頃のギルド**
🐰「FランクからSランクに上がるかもしれないって!」
🐷「は?」
🐰「すごくない!?」
🐷「初日だぞお前」
🐰「冒険者初日でSランク候補!」
🐷「意味分かんねぇよ」
🐰「やったぁ!」
🐷(絶対めんどくさいやつに捕まった)
しかし。
フードの中でそう思いながらも。
なぜか嫌な気はしなかった。
まだ二人とも知らない。
これは偶然の出会いではない。
遠い昔。
共に旅をした仲間たちが。
少しずつ。
再び集まり始めていることを。
次回おんりーチャンです!