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第一話 もう一度みんなと
まずはMEN(召喚獣)との出会いからどうぞ!
ドズル:🦍 ぼんさん:🍆 おんりー:🍌 おらふくん:⛄️ MEN:🐷 きなこ:🐰
**第一話 もう一度みんなと**
🐰「みんなを守って。」
それが最後の言葉だった。
黒い魔力が世界を覆う。
魔王の最後の一撃。
仲間たちへ向かう絶望。
きなこは迷わなかった。
全属性防御魔法。
結界魔法。
魔力障壁。
使えるもの全部を使った。
仲間は守れた。
その代わり。
自分の身体が光になって崩れていく。
🦍「きなこ!!」
ドズルの叫び。
🐷「嘘だろ……!」
MENの震える声。
おらふくんの泣き声。
ぼんさんの必死な呼びかけ。
おんりーの呆然とした顔。
全部見えた。
全部聞こえた。
きなこは笑う。
🐰「みんななら大丈夫」
そして。
世界から消えた。
**気が付くと真っ白な空間にいた**
🐰「死んだかぁ」
きなこは寝転がった。
不思議と怖くなかった。
むしろ、
🐰「みんな生きてたかなぁ」
それだけが気になった。
すると目の前に老人が現れる。
白い髭を撫でながら笑った。
「随分落ち着いておるの」
🐰「神様?」
「そうじゃ」
神様だった。
きなこは少し考える。
そして聞いた。
🐰「みんなは助かった?」
神様は頷く。
「助かったぞ」
🐰「そっか」
心の底から安心した。
神様は笑う。
「普通は自分の心配をするものじゃがなぁ」
🐰「そう?」
「そうじゃ」
神様は楽しそうだった。
それから長い時間が過ぎた。
十年。
二十年。
三十年。
きなこは天界で待ち続ける。
神様が時々、
地上の様子を見せてくれた。
老人になったドズル。
白髪のぼんさん。
相変わらずなMEN。
おらふくん。
おんりー。
みんな生きていた。
みんな笑っていた。
時々。
きなこの話をしていた。
それが少し嬉しかった。
少し寂しかった。
**そしてある日**
神様が言った。
「全員転生したぞ」
きなこは飛び上がった。
🐰「ほんと!?」
「ほんとじゃ」
🐰「今会える!?」
「まだ無理じゃ」
🐰「えぇー!?」
神様は苦笑する。
「まずお前も転生せい」
🐰「そうだった」
神様は座り直した。
「褒美をやろう」
🐰「褒美?」
「願いを一つ叶える」
きなこは即答した。
🐰「もう一度みんなと冒険したい」
神様は固まった。
「他には?」
🐰「ない」
「最強の剣とか」
🐰「いらない」
「王族とか」
🐰「やだ」
「無限の財産とか」
🐰「興味ない」
神様は大きくため息を吐いた。
そして笑った。
「変わった子じゃのう」
🐰「そう?」
「そうじゃ」
神様は立ち上がる。
「では願いを叶えよう」
光が溢れた。
そして。
**二十年後**
王都の外れ。
一人の青年が森を歩いていた。
きなこ。
二度目の人生を生きる元勇者。
現在は家出中。
理由は単純。
期待が重すぎた。
「天才魔導師!」
「神童!」
「期待の星!」
「次代の英雄!」
「国の宝!」
「もうやだ!!」
逃げた。
全力で逃げた。
結果。
現在冒険者。
ランクはF。
最低ランク。
🐰「これで平和に暮らせる」
そう思っていた。
受付嬢が依頼書を渡す。
「スライム討伐です!」
🐰「了解〜」
簡単な依頼。
簡単な仕事。
そのはずだった。
数時間後。
森の奥。
木々が揺れる。
地面が震える。
巨大な影が現れた。
🐰「……スライム?」
どう見ても違う。
山みたいな黒い魔物だった。
魔力も異常。
本能が警告している。
普通なら逃げる。
**Sランク魔物**
災害級。
だが。
きなこは首を傾げた。
🐰「なんでこんなのいるんだろ」
危機感ゼロだった。
魔物が咆哮する。
森全体が震えた。
次の瞬間。
突撃。
🐰「うおっ!?」
きなこも慌てて魔法を放つ。
爆発。
衝撃。
轟音。
森の景色が吹き飛んだ。
数十分後。
Sランク魔物は地面に倒れていた。
🐰「勝ったー!」
きなこが手を振る。
魔物は呆然としていた。
負けた。
ありえない。
そして何気なくステータスを見る。
そこに表示された文字。
🐷「は?」
魔物が固まる。
同時に。
きなこの前にも表示が現れる。
🐰「は?」
きなこも固まった。
森に沈黙が流れる。
数秒後。
二人同時に叫んだ。
🐷🐰「なんでぇぇぇぇぇぇぇ!!」
こうして。
前世で共に旅をしたシーフと勇者は。
お互い気付かないまま。
二度目の冒険を始めるのだった。
良き!!
第二話もみてくださいね〜