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第五話 勇者と神宮
**第五話 勇者と神宮**
翌朝。
白銀山の山小屋。
🐰「おはよー」
⛄️「おはよー!」
🍌「おはよう」
🐷「全然良くねぇ朝だ」
いつも通りの朝だった。
暖炉の火は消えかけている。
外では雪が降っていた。
🐰「今日は何しようか!」
🍌「依頼だろ」
🐰「そうだった」
🐷「忘れるな」
すると小屋の扉が勢いよく開いた。
バンッ!!
「大変だーーー!!」
ギルド職員だった。
息を切らしている。
🐰「どうしたんですか?」
「白銀山の北側でスタンピードが発生したんだ!」
⛄️「スタンピード?」
🍌「魔物の大量発生か」
職員は頷く。
「近くにいた冒険者たちも向かってる!」
「君たちも手伝ってくれ!」
🐰「もちろん!」
🐷(嫌な予感しかしねぇ)
**白銀山北部**
大量の魔物が山を埋め尽くしていた。
狼。
ゴーレム。
雪熊。
氷鳥。
数百体以上。
⛄️「うわぁ」
🍌「多いな」
🐰「多いねぇ」
🐷「感想かよ」
その時だった。
前方から巨大な光が放たれる。
ズドォォォォォン!!
魔物の群れが吹き飛ぶ。
🐰「!?」
🍌「誰だ」
雪煙の向こう。
二人の冒険者が立っていた。
一人は大きな剣を背負った青年。
もう一人は紫色のローブを纏った青年。
その姿を見た瞬間。
きなこの呼吸が止まる。
🐰「……」
見間違えるはずがない。
🦍ドズル。
🍆ぼんさん。
会いたかった。
ずっと。
ずっと。
天界で何十年も。
会いたかった。
🦍「まだ残ってるぞ!」
🍆「回復は任せて!」
二人は前世の記憶を持っていない。
当たり前のように戦っている。
それでも。
きなこの目には少しだけ涙が浮かんだ。
🐷(会えたか)
フードの中でMENがそっと目を閉じる。
**魔物の群れへ突撃する一同**
🦍「行くぞ!!」
地面を蹴る。
勇者の身体能力。
圧倒的な突破力。
ズガァァァン!!
🐰(やっぱりドズルだ)
役職は違う。
戦い方も違う。
それでも。
誰よりも前に出る。
その姿は何も変わっていなかった。
🍆「無茶しすぎだよ!」
ぼんさんの光が包む。
ドズルの傷が消える。
魔力も回復する。
🐰(ぼんさんも変わらない)
優しい。
誰よりも。
その時。
魔物の大群の奥から巨大な咆哮。
グオォォォォォン!!
全員が振り返る。
体長二十メートル。
巨大な氷竜。
🍌「これが原因か」
⛄️「でっかいね!」
🐷「Sランクだ」
🦍「面白い!」
🍆「面白くないよ!」
**氷竜との戦闘が始まる**
⛄️「えいっ!」
氷の矢。
🍌「そこだ」
瞬間移動からの一撃。
🦍「おおおお!!」
勇者の剣が唸る。
しかし。
氷竜は強かった。
グオォォォォォン!!
巨大なブレス。
🍆「まずい!」
全員を飲み込む軌道。
その瞬間。
🐰「っ!!」
考えるより先に身体が動いた。
転移。
結界。
防御魔法。
属性障壁。
同時発動。
ドォォォォォン!!
ブレスを防ぎ切る。
静寂。
⛄️「助かったぁ」
🍌「今のは危なかったな」
🦍「お前すごいな!」
🍆「ありがとう!」
当たり前の感謝。
でも。
きなこの顔は少し青かった。
まただ。
前世の最後と同じ。
仲間が危険になると、
身体が勝手に動く。
🐷「おい」
小さな声。
🐷「無茶するな」
🐰「……してないよ」
🐷「してる」
きなこは笑って誤魔化した。
**戦闘終了**
氷竜は討伐された。
夕方。
みんなで焚き火を囲む。
🦍「今日は助かったな!」
🐰「こちらこそ!」
🍆「君、名前は?」
🐰「きなこ!」
🍆「きなこくんか!」
その名前を聞いた瞬間。
ドクン。
なぜか。
ぼんさんの胸が少し痛んだ。
🍆「……?」
何か引っかかった。
でも分からない。
🦍「俺はドズル!」
🍆「ぼんじゅうるだよ、ぼんさんって呼んで!」
🐰「よろしく!」
笑顔で手を差し出す。
会いたかった二人。
でも。
今はまだ言わない。
前世のことは。
🐰(また一緒に冒険できるなら)
🐰(それだけで十分だから)
焚き火の向こう。
🍆はなぜかきなこを見ていた。
🍆(どこかで会ったことあったかな……?)
その小さな違和感が。
やがて記憶へ繋がることを、
まだ誰も知らなかった。
その夜。
みんなが眠った後。
🐷「なぁ」
🐰「ん?」
🐷「嬉しかったか」
🐰「……うん」
少しだけ。
本当に少しだけ。
🐰「嬉しかった」
🐷「そうか」
きなこは気付いていない。
目の前の召喚獣が、
すでに全部思い出していることを。
🐷(あと少しだ)
🐷(ちゃんと会える)
焚き火の火が静かに揺れる。
六人の約束は。
少しずつ。
確実に。
続きを描き始めていた。
いやぁ〜、ぼんさんも良い・・・!!
回復役っていうのもまた良き。
次回はどうしようか検討中でーす