公開中
第十一話
今回から5年後、まあ、五の宮が適齢期ギリギリの17、四の宮が19歳、光る君が14歳だよ!あ、光る君はね、葵上と結婚したのって、桐壺帝のわがままのようなものやん?だから独身だよ!ではよろしく!あ、今回は五の宮視点じゃないからね!
--- 宮中 ---
「おいおい源氏の君〜。君もそろそろ恋のひとつやふたつしないのか〜?」
「頭中将。前から言っているだろう、私は女に興味はないのだよ。それにどんな美しいと言われる姫君よりもお姉さまの方が美しい…」
光る君は、五の宮たちに厳しく教育されたのはいいのだが、美しい姉妹と一緒にいただけに、どんな人も美しいと思えないという。
「そんなに美しいのなら一度会ってみたいものだ。そして私が口説き落として見せる…」
「お姉さまはそんなことでは動じないと思うよ。」
「連戦連勝の私が負けると…?信じられない!」
頭中将は相当自信があるようで、光る君は本当に姉達を口説かれないか少し心配になるのだった。
「そんなに姉君が好きなら契ってしまえば…」
光る君は頭中将の言葉を遮るように頭中将の頬を叩いた。
「ありえない!」
「源氏の君。加減くらいしてくれよ。」
「…頭中将。お前はお姉さまを知らない。お姉さまはそんなことしたら絶対お怒りになるし…嫌われる。」
頭中将は黙り込んだ。
--- 三条の宮 ---
「命婦〜!この文どうする?燃やすと余計執着してくることを学んだじゃない?」
前まで容赦なく恋文を燃やしていた五の宮だが、好意が執着に変わると面倒だと言うことを学んでからは中々処理に困っていた。
「丁重にお断りしては?」
「それじゃ文が減らないじゃないの。」
「それはもう諦めてください。どなたかと結婚するとかしかないでしょう。斎宮と斎院もお若いですしそれを使って独り身を貫くと言うのも難しい話です。」
「む〜。仕方ないのは分かってるんだけどー。」
五の宮はどうしても好きでもなければ権力目当てもいるような都の男達とは結婚したくなかった。しかし、四の宮は嫌ではあるが、結婚することは仕方ないと受け入れていた。
「五の宮。いい殿方は見つかりましたか?」
「お母様!いい方なんていませんわ!ねえ、お姉さま?」
「ええ。私もいい殿方はいませんわ。」
母后も、娘に見合ういい男などそういないと考えていた。しかし、娘の教育した光る君なら、とも思っていた。
「では、光る君は?」
「は?そうだった、彼も元服したから一人の殿方なんだったわね。私は無理だけど。」
「五の宮…」
母后が呆れたようにため息をつく。しかし、四の宮は黙ったままだった。
「……そうね。光る君ならいいかもしれないわね。」
「お姉さま!?本気ですか?」
「ええ。都の数多の殿方よりは光る君の方がいいでしょうから…」
そう言って四の宮は儚げに俯いた。が、四の宮は内心、光る君が元服してから三条の宮に中々顔を見せなくなったため、寂しく思っていた。だから光る君に会いたいという思いもあったのかもしれない。
「そうね…では一度光る君に話をしてみましょう。」
「ありがとうございます。お母様。」
四の宮は儚げに微笑んだ。仕草の一つ一つが儚げに感じられるのが、妹である五の宮との一番の違いだろう、と母后は思った。
読んでくれてありがとー!最近筆が乗ってきた…